モバイルバッテリーに“異色”のカラー MOTTERUが新製品発表 “日本品質”もウリに

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2024年06月20日 13:31  ITmedia Mobile

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スマートフォンに直接挿せるUSB Type-Cコネクター付きの小型モバイルバッテリー

 モバイルアクセサリーを手掛けるMOTTERU(モッテル)が6月19日、モバイルバッテリーやAC充電器、ケーブルバンドなどの新製品を発表した。


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●モバイルバッテリーのデザインは、形状や質感よりもカラーを重視


 MOTTERUは、神奈川県海老名市に本社を構える日本企業。主に20〜30代の女性をターゲットにしたモバイルアクセサリーを開発している。中でも同社がこだわっているのが「カラー」。モバイルバッテリーやAC充電器といえば、ブラックやホワイトといった単調なカラーの製品が多いが、同社が男女500人に対して取ったアンケートによると、モバイルアクセサリーでデザインを重視する人が、バッテリー容量と並んで2位の183件だった。


 「デザインの中でも、形状や質感よりもカラーを重視している。今までは白や黒が基調のものが多いが、創業時からデザインやカラーの要望に応えてきた」(MOTTERU 広報の大坪莉奈氏)


 そこで同社では、若い女性が好むカラーを取り入れた。新製品のモバイルバッテリーやAC充電器では、「ラテグレージュ」「アーモンドミルク」「ペールアイリス」といった、一風変わったカラーを採用している。これらのカラーは過去製品にも採用したことがあり、特に人気が高かったことから新製品でも採用したとのこと。


●モバイルバッテリーは小型の2製品を用意 ユーザーは「圧倒的に女性が多い」


 モバイルバッテリーは2つの新製品を用意する。1つが、スマートフォンに直接挿せるタイプの5000mAhバッテリー。最大22.5W出力とUSB PD20W出力に対応しており、USB Type-Cコネクターでスマホを充電できる。約100gという軽量ボディーも特徴としており、胸ポケットにも入れやすい。


 「スマホを使用しながら充電したい」「荷物をなるべく減らしたい」というニーズを満たす製品だ。価格は3480円(税込み、以下同)で2024年8月末に発売する予定。


 もう1つが、USB PD30Wに対応した1万mAhバッテリー。ケーブル接続で充電するオーソドックスなタイプだが、過去の同タイプの製品が累計約23万台以上出荷したという人気製品だ。


 今回は本体にバッテリー残量を表示するモニターを新たに備え、1%単位で表示できる。USB Type-CポートはUSB PD30Wの入出力に対応しており、USB PDを使用するときに雷マークが付くのも進化点だ。USB Type-Aポートも備えているので、2台同時に充電することもできる。価格は4980円で、2024年8月末に発売する予定。


 MOTTERUユーザーの半分以上が女性だが、コンパクトなモバイルバッテリーは「圧倒的に女性が多い」(技術担当のMOTTERU 川本武志氏)という。ただ、2万mAhの大容量のモバイルバッテリーも展開しており、こうした製品は企業や男性のユーザーも多いとのこと。


 カラーは女性をメインに考案しているが、小型・軽量に対するニーズは男性からも多いだろう。ホワイトやブラックの定番色も欲しいところだが、川本氏によると、男性を意識したカラーも検討しているとのこと。「純粋なホワイトやブラックをやるつもりはないが、それに近い色は作っていきたい。MOTTERUらしい白や黒はどういうものがあるのかを検討する」とのこと。


●企画から検証、サポートまでを国内で行っている


 カラーやデザインにこだわっているのは分かったが、製品の品質はどうか。MOTTERUでは企画から設計、検証までを日本で行っていることを特徴とする。製品自体は海外のOEMやODMを利用しているが、「設計段階から指示しており、私たちが納得したもの以外は採用してない」(川本氏)とこだわりを見せる。「これまで何万台と出荷しているが、モバイルバッテリーが発火したことはない」そうで、仮に不具合があった場合でも国内でサポートし、一次解析を行っている。


 20〜30代の女性といえば、大半がiPhoneユーザーだろうが、モバイルバッテリーではMFI(Made for iPhone)認証は取得していない。iPhoneに最適化した作りにするとAndroidでの充電が遅くなる恐れがあるため、「インテリジェンスなチップを載せて、iPhoneでもAndroidでも快適に充電できるようにしている」(川本氏)とのこと。


●「グラデーションケーブル」や「水に浮く防水ケース」も販売


 その他の新製品についても紹介する。発売中のAC充電器はUSB PD35W出力に対応している。USB Type-CとUSB Type-Aの2ポートから同時に充電することもでき、USB Type-Cでは20W、USB Type-Aでは12Wで出力可能だ。価格は3580円。


 Qi2対応のワイヤレス充電器は、ケーブルタイプ(3980円)とスタンドタイプ(4980円)の2種類を用意。最大15Wの充電に対応する。発売は2024年8月末の予定。


 複数のカラーがグラデーションで表現される「グラデーションケーブル」も用意する。カラーはシャーベットとコットンキャンディーの2色。5万回の折り曲げ試験をクリアしており、耐久性の高さを売りとしている。USB Type-A to Lightning(2580円)、USB Type-A to USB Type-C(1380円)、USB Type-C to USB Type-C(1880円)の3種類を用意している。


 シリコンケーブルクリップは、クリップ部分にマグネットが付いたマグネットタイプと、ケーブルを挟み込む一体型タイプの2種類を用意する。これまでも同様の製品を展開していたが、最大5本のケーブルをまとめられるよう改良した。土台はマグネットと両面シールのいずれかで設置でき、約3.0〜5.0mmの太さに対応する。


 サマーシーズンに備えて、防水ケースも発売する。「水に浮く防水ケース」は、本体にフロート素材を採用することで、水に浮かぶ仕様としており、プールや海などで紛失するリスクを軽減できる。IP68の防水・防塵(じん)性能をサポートしており、スマホを入れたままタップやフリックの操作も行える。付属のストラップはネックストラップとしても活用できる。こちらは販売中で、価格は2780円。


 防水フラットポーチは、スマートフォンだけでなく、ICカードや小物類も収容できる。スマートフォンはサコッシュに入れたまま各種操作が行える。防水仕様の止水ファスナーを採用している。スモールタイプとプラスタイプ用意しており、価格は4280円。


 文具メーカーのレイメイ藤井が展開する「Kept」とコラボしたガジェットポーチ「sofumo×Kept クリアガジェットポーチ」も6月20日に発売する。モバイルアクセサリーや小物の収納に最適だとしている。価格は1320円の予定。


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