辺野古抗告訴訟、二審が即日結審＝９月判決、一審は却下―福岡高裁支部

　米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の名護市辺野古移設を巡り、設計変更を不承認とした県の処分を取り消した国土交通相の裁決は違法だとして、県が取り消しを求めた抗告訴訟の控訴審第１回口頭弁論が２０日、福岡高裁那覇支部（三浦隆志裁判長）であった。即日結審し、判決は９月２日に指定された。

　一審那覇地裁は昨年１１月、県には訴訟を提起する適格性がないとして請求を却下した。これに対し県側は「訴えは適法で、判決は法解釈を誤った」と主張。国側は訴えを退けるよう求めた。

　県は２０２１年１１月、軟弱地盤の改良工事のため沖縄防衛局が申請した設計変更を不承認とした。国交相は２２年４月、不承認を取り消す裁決をし、承認するよう是正指示。県はこれを不服とし、裁決取り消しを求めて提訴していた。　