中小企業の8割が夏のボーナスを支給 増額の理由は?

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2024年06月20日 17:51  ITmedia ビジネスオンライン

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中小企業の8割が夏のボーナスを支給 増額の理由は?

 人事向け情報サイト「人事のミカタ」を運営しているエン・ジャパン(東京都新宿区)は、中小企業の人事担当者を対象に「夏季賞与」について調査を実施した。夏季賞与を支給予定の企業は8割超、そのうち4割の企業が「増額予定」であることが分かった。


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 2024年の夏季賞与について87%の中小企業が「支給予定」と回答した。2023年と比較すると4ポイント増加、2022年比では10ポイント増加となった。


 支給予定としている業種で、特に多かったのは「商社」「金融・コンサル関連」(いずれも100%)、「メーカー」(95%)、「サービス関連」(92%)だった。


 2023年夏季賞与と比較した支給額の変動について、43%の企業が「増額予定」と回答した。


 増額理由で最も多かったのが「ベースアップ(基本給の増加)の影響」(25%)、次いで「社員の意欲向上」(19%)、「業績が好調」「物価上昇への対応」(いずれも17%)が続いた。


●減額の理由は?


 一方、2023年比で夏季賞与を減額予定としている企業は7%だった。その理由は「業績不振」が最多となり63%だった。


 賞与支給に関する悩みや課題では、「賞与の支給額による社員モチベーションへの影響」が20%で最多となった。続いて「社員への評価・賞与の査定基準への悩み」(19%)、「業績不振など、原資確保の悩み」(16%)となった。


 2023年と比較して景気の回復を実感しているかについては、「非常に感じる」「どちらかというと感じる」を合わせて29%が「感じる」と回答した。景気回復を実感している理由には、「月次売上が対前年同月比で増加しているから」「物価高騰に見合った賃金上昇があったため」などが挙げられた。


 調査は5月15日〜6月10日、「人事のミカタ」を利用する従業員300人以下の企業を対象にインターネットで実施した。有効回答数は210社。


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