前回からの続き。私(マキコ)はもうすぐ還暦を迎える主婦です。ここ数年、認知症の症状が進みはじめた同居の義母。性格が変わったようになり、身体の機能も少しずつ落ちてきました。介護する私たち夫婦の疲労は増していきますが、義母は頑なに「施設には入らない!」と言うばかり。職場の同僚たちの助言を受け、私は「実は通院をしていてもう限界」と夫に告白。夫は義母に「どうか施設へ入ってほしい」と頭を下げてくれました。後日、私たち夫婦は家を訪れたケアマネージャーさんとあらためて話していました。
その後、義母はショートステイの回数を増やして施設に慣れていき、職員さんと相談したタイミングで入居をしました。最初はよく職員さんに「次はいつ帰るの?」と聞いていたそうですが、うまく対応してくださってなんとか平和に過ごしているようです。
認知症の症状もだいぶ進みましたが、義母は時おりふと思い出すようです。もしあのまま自宅で介護を続けていたら、ケガをしたり事故にあったり、危険と隣り合わせだった可能性も……? こうやって笑顔でいられる日も来なかったかもしれません。
心の葛藤に揺れた数ヶ月でした。何が正解で何が不正解かも分かりません。ただこれ以上自宅で義母を見つづけていたら、私たちは介護の「終わり」を望んでしまうかもしれない……それもまた現実でした。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子