中国語と韓国語が飛び交う険悪な空気...。『タイミー』で味わった過酷すぎるバイト

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2024年06月22日 06:40  週プレNEWS

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市場急拡大中の「スキマバイト」を実際に体験!


履歴書・面接ナシで、空いた時間に働ける「スキマバイト」の市場が急拡大している。若年層が多いように感じるが、『メルカリ ハロ』の調査によると、20代の利用者は30%程度にとどまり、30代が約24%、40代が20%、50代以上が18%と、幅広い年代に支持されている。そこで今回は、20代女性ライターがスキマバイトアプリ『タイミー』『メルカリ ハロ』に登録し、バイトを体験してみた! 【実際にやってわかったスキマバイトのリアル 第2回《激務編》】

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■職場に日本人がほとんどいない!

スキマバイトで地雷案件を避けるコツがある。それは、申し込む前にレビューを見ることだ。例えばタイミーでは過去働いた人がつけた評価を基に「Good率」が表示されるので、90%以上の職場を選べばよほどマズイところは避けられる。

ところが、その手法にも限界はある。今回応募した韓国系焼き肉店のキッチンアシスタントも、レビュー自体は悪くなかった。ところが、目が回るほど忙しい上、環境も過酷な案件だったのだ。

ゴールデンウイーク終盤の土曜日、筆者は都内の駅地下商業施設のレストラン街に来ていた。就業時間は18〜22時半のディナー帯。「タイミーから来ました」とスタッフに声をかけると、店用の黒シャツを渡され、施設内のトイレで着替えを済ませる。挨拶もほどほどに、すぐに8畳ぐらいの厨房(ちゅうぼう)へと回された。

厨房は中国人と韓国人がほとんどで、日本人スタッフはわずか。まるで異国だ。

募集要項には「調理補助・盛りつけ・ドリンクづくり・洗い場」と書かれていたが、実際に任されたのは皿洗いのみ。説明は日本人スタッフから行なわれたが、皿洗いの手順や皿を戻す場所を教えてくれる程度で、すぐに業務へと取りかかかることに。

なお筆者は過去に和食店のキッチンスタッフ経験があり、なんとなくディナー帯の厨房の仕事は把握していた。ところがその余裕はすぐに打ち砕かれる。

まず、韓国系の焼き肉店ということもあり、キムチやナムルなどの小鉢が多かったので、次から次へと食べ終わった皿が運ばれてくる。たまにやって来るビビンバの石釜は焦げを落とすためにお湯につけてヘラで削る必要があり、これがまた大変。アプリのレビューに、石釜の洗い方が書かれていたのに助けられた。ディナー帯×ゴールデンウイークという相乗効果もあり、息をつく暇もない。

行動範囲が洗い場のみという狭さもストレスだった。その上、洗い場のシンクは位置が低めでうつむきながら作業しなければならず、首が痛くなった。身長の高い男性だったら大変なことになっていただろう。

おまけに厨房では中国語と韓国語が飛び交っており、筆者は完全に蚊帳の外。特にしんどかったのは19〜20時のピーク帯で、運ばれる皿の量が目に見えて多くなり、厨房内に緊張が走る。ホールスタッフとキッチンスタッフが中国語で言い争う回数が増え、会話内容はわからずとも、険悪な空気になっているのはひしひしと感じた。

とはいえ、超多忙なので手を休めるわけにもいかず、ただひたすらに皿洗いを続ける。ようやく店内の様子が落ち着いてきたのが21時半頃で、皿もピーク時に比べて少なくなり、締め作業に突入。そして22時15分頃にはすべての洗い物を終え、業務終了となった。

15分ほど早上がりだったが、規定分のバイト代6064円(深夜割り増し手当、交通費500円込み)が振り込まれた。重いプレッシャーと周りに日本人がいないというアウェー感で、精神的にも肉体的にもどっと疲れた。

体力に自信があって、人と会話せず作業するのが好きな人なら悪くないだろうが、それでも割がいいわけでもない。飲食店の案件はもう懲りたのだった。

取材・文/逢ヶ瀬十吾、文月(A4studio) イラスト/服部元信

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