NVIDIAの時価総額がMicrosoftを抜いて世界一に/AppleがおすすめMacを提示する「Help Me Choose」を公開

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2024年06月23日 06:10  ITmedia PC USER

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NVIDIAの時価総額が、Microsoftを抜き世界1位となった

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、6月9日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


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●NVIDIAの時価総額がMicrosoftを抜いて世界一に


 6月18日(現地時間)の米国株式市場で、NVIDIAの株価が前日比3.5%と大幅に上昇した。これにより時価総額が3兆3400億ドル(約531兆円)に達し、MicrosoftやAppleを抜いて、時価総額で世界一位の企業となった。


 NVIDIAの株価は、生成AI向け半導体需要を受けて高騰しており、2024年年初から約170%上昇し、この1カ月では約40%の上昇となっている。


 米国市場、引いては世界市場において、MicrosoftとAppleが10年以上の間トップの座を争っていた。Financial Timesによると、米国企業が両社を上回ったのは、2011年以来とのことだ。


●米LogitechがMeta Quest用スタイラスペン「MX Ink」を発表


 米Logitechは6月17日(現地時間)、Meta Quest用スタイラスペン「MX Ink」を発表した。直販価格は169.99ドルで9月下旬に出荷の予定だ。


 Meta Quest 3またはQuest 2とペアリングして使用するデバイスで、Meta Questエコシステム向けの初めての入力デバイスとのことだ。「Gravity Sketch」や「Adobe Substance 3D Modeler」などの3Dスケッチ/デザインアプリで利用できる他、通常のペンや鉛筆のように物理的な表面でも利用可能だ。実際の物体をMX Inkでなぞり、それを3D空間に移動するといった使い方にも対応する。


 現在サポートされているアプリは、Gravity Sketch/ShapesXR/ENGAGE XR/Adobe Substance 3D Modeler/Arkio/Realize Medical/Painting VR/Gesture VR/Open Brushだ。


 バッテリーの持続時間は最大7時間で、触覚フィードバックが有効な状態では3時間となる。専用の充電ドック(MX Inkwell)に差し込んだり、本体に直接USB Type-Cケーブルを接続したりしての充電も可能だ。


●Windows 11で「フォト」アプリの起動に失敗する問題が発生中


 Microsoftは6月18日(現地時間)、6月4日以降にWindowsストアからフォトアプリを更新した場合、フォトアプリが機能しない不具合が発生する可能性があると明らかにした。アプリバージョン2024.11050.29009.0以降で発生する。


 この問題は、管理者以外のユーザーがパッケージ化されたWindowsアプリをインストールできないようにするポリシー、または構成サービスプロバイダーで同等のポリシーである「BlockNonAdminUserInstall」のいずれかを有効にしている場合に発生する可能性があるとのことだ。


 どちらのポリシーも一般ユーザーが使用する可能性は低いため、Windows 11 Homeのユーザーで問題が発生する可能性はほとんどないとしている。影響を受けるプラットフォームは、Windows 11 バージョン23H2/22H2で、サーバOSには影響しない。


 現在、同社は解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースで更新を提供予定とのことだ。


●AppleがMacのおすすめモデルを選ぶ「Help Me Choose」を公開


 Appleは6月18日(現地時間)、用途や予算に応じて、おすすめのMacを選んでくれる「Help Me Choose」を公開した。日本からも利用はできるが、表示は英語のみとなっている。


 Help Me Chooseでは「Macを何に使用するか」「どんな仕事をするか」「どこで使用するか」などの選択肢を選んでいくと、目的に合ったMacを選んでくれる。試しに、筆者の作業用端末を予算1500ドル以内として質問に答えたところ、「13インチMacBook Air」をおすすめされた。


 Macを購入しようと思っている人なら、どれを選ぶか当たりを付けていることが多いだろう。ただし、Macは種類が増えてきているので、自分の選択が正しいのか確認する、あるいは迷っている場合に後押ししてもらうという意味では便利なサービスかもしれない。


●米FTCがAdobeの「年間プラン」の解約料に関する情報が不完全だとして提訴


 米連邦取引委員会(FTC)は6月17日(現地時間)、米Adobeのサブスクリプションサービス「Creative Cloud」の年間プランの解約に関する情報が不十分で、「Restore Online Shoppers' Confidence Act 」(ROSCA)に違反しているとして、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所においてAdobeおよび同社の幹部であるマンインダー・サウニー氏、デビッド・ワドワニ氏らを提訴した。


 ROSCAは、インターネット上で販売される商品やサービスの自動更新サブスクリプションを規制する法律だ。起訴状では、消費者が年間プランに契約する際に契約が1年縛りであり、中途解約する場合には残りの月数に応じた高額な違約金を支払わなければならないことを十分に開示していないとしている。


 加えて、解約手続きそのものが困難であるとも主張。消費者は解約ページを見つけるのに苦労したり、解約手続きを進めるために不要なステップを踏まされたりしているとした。


 なお、この起訴はいきなり行われたわけではなく、2022年6月に同内容に関して民事調査請求を行っていた。


●「Adobe Acrobat」に生成AI「Adobe Firefly」の機能を導入


 米Adobeは6月17日(現地時間)、生成AI 「Adobe Firefly」を「Adobe Acrobat」に統合すると発表した。Acrobat内でテキストプロンプトを試用し、PDF内の画像を生成したり、編集したりできるようになる。まずはデスクトップ版(英語)で利用可能で、日本での提供時期は未定だ。


 主な機能としては、下記の2つが挙げられる。


・Acrobatの画像編集:Fireflyを利用した生成塗りつぶし、背景の削除、消去、切り抜きなどのツールが用意されており、ドキュメント内の画像コンテンツを簡単に追加/削除/再構成できる。不要なオブジェクトの消去から背景の削除、新しい画像の追加まで、ユーザーはPDF内のビジュアルを完全に簡単に制御可能だ


・Acrobatの「画像生成」:AdobeのFirefly Image 3モデルを活用し、魅力的な新しい画像をPDFに簡単に追加可能だ。サイズやスタイルを素早く調整し、文書の任意の部分に画像を追加できる。使いやすく強力なデザインツールにより、画像を使用して文書にプロフェッショナルでクリエイティブな仕上がりを加えられる


 また、Acrobat ReaderおよびAcrobatのワークフローに統合された会話型エンジン「Acrobat AI Assistant」の新機能により、ユーザーはPDFやMicrosoft Word/PowerPoint、テキストファイルなど、他の形式のファイルを複数選択し、それらを横断して質問したり、洞察を得たり、コンテンツを作成したりできるようになる。


 Adobeは6月18日から6月28日まで、Acrobat AI Assistantの全ての機能への無料フルアクセスを提供する。その後は、無料のReaderまたは有料のAcrobatのユーザーは、AI Assistantアドオンサブスクリプションを購入する必要がある。早期アクセス価格は月額4.99ドルからだ。


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