「下着姿の写真が送られてきました」暴走する30代女性に狙い撃ちされた後輩社員の悲運

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2024年06月23日 16:20  日刊SPA!

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以前は「セクハラ」といえば、男性が女性に対して行う卑劣な行為でした。しかし、最近では女性が加害者である「逆セクハラ」が起きるケースも。
都内でIT企業に務めている嶋田恭平さん(27歳・仮名)は、都内に本社があるエンタメ分野に強いIT企業へ2年前に転職したばかり。会社では企画職となり、ゲームや動画に関する事業においてさまざまなサービスを生み出しているそうですが、まさに「逆セクハラ」を受けた被害者の1人でもあります。

◆「社内結婚も多い会社」で起きた悲劇

「事業領域が広い会社で、自分が考えた企画が採用されることも多いんです。企画が採用されると、部署の中で先輩・後輩関係なく最適なスタッフを集め、サービスがスタートするまでまとめ上げます。途中入社の自分でもチャンスがあり、かなり良い会社だと感じています。さまざまなサービスや企画を立ち上げるので、その度に部内で助け合わないといけない仕組みになっていて。なので、仲間意識が非常に高く中途で入った自分もすぐに部署に馴染みました」

嶋田さんが所属する部署は50人ほどのスタッフがいて、男女比は半々。社内結婚も多い会社で、よほどトラブルにならなければ、部内でも自由恋愛を黙認しているそうです。仕事も楽しく恋愛も自由だと聞けば、かなり楽しそうな職場を想像してしまいますが、嶋田さんはそんな緩い社風の犠牲になってしまいました。

◆アニメオタクではあるが、普通の人かと思っていた

「自分が入社した際、教育係だったのがAさんです。4つ年上の女性で、非常にやさしくしてくれました。変わったところといえば、Aさんは某アニメの熱狂的なファンでオタク系女子だったくらい。とはいっても、おしゃれでいわゆるオタクではありません。部内で飲みにいった際はアニメ以外の話もするし、普通の人だなと思っていたんです。ただ、そんな印象はガラリと変わることになります。自分とは特別仲が良かったわけではないのですが、Aさんの仕事を手伝った際に、2人きりで仕事の打ち上げをしようと誘ってきて。Aさんが指定する店に行ったのですが、デートに使うようなおしゃれなバーで……。おかしいと思っていたら、その席でいきなり告白されたんです」

入社から1年ほどたったところで、いきなりの告白を受けた嶋田さん。お世話になったAさんだったこともあり、返事に困ってしまったそうです。その日は、突然の告白もあり緊張したことで飲み過ぎ、Aさんに何も返事することなく泥酔して家に帰ったとか。

「正直、Aさんには感謝しているものの、恋愛感情はないのでしっかり断るべきでした。なので、会社にいったらきちんと謝ろうと考えていたんです。しかし、出社するなりAさんと2人きりの会議が設定されていて、会議室にいってみるとAさんは、『昨日、嶋田くんが付き合っても良いと言ってくれた』と思ってもみなかった展開に。酔っていて覚えていないと釈明したのですが、Aさんは聞き入れずまた飲みに行こうと誘われてしまったんです……」

◆「下着姿の写真」が送られてくるように…

いくら社内恋愛がOKの会社とはいえ、嶋田さんとの交際をスタートさせてしまったAさん。その日を境として、なにかにつけて嶋田さんに干渉してくるようになったとか。

「LINEは業務中もプライベートでもガンガン来ますし、ほとほと困っていた。やめてほしいと言っても取り合ってもらえず、次のデートはいつ行くかという連絡が何度も来るように……。また、どういうつもりかわかりませんが、下着姿の写真も送ってくるようになり恐怖を感じました。ただ、社内の雰囲気を壊したくなく上司にも相談できず、どんどん追い込まれることに。このままだと、なにかトラブルになると、意を決してAさんと2人で飲みに行くことにして、そこでしっかり話し合おうと思ったんです」

◆危険な飲み会から逃走するも、自宅を特定されてしまう

なぜAさんは嶋田さんにそこまで固執したのか? その答えは、2度目となる2人きりの飲み会で判明したそうです。

「Aさんが好きなアニメのキャラに、自分がそっくりだというのが理由でした。転職してきたときから一目惚れだったそうで、絶対に結婚すると心に決めていたとか(苦笑)。オタク的な思考というか、夢中になると前が見えなくなるようで、何度も恋愛感情はないと説明しても聞く耳もたずでらちが明かないんです。それどころか、酔ってきたAさんは30歳を越えているから早く子どもがほしいとか、一緒に住んだら毎日したいなど完全なセクハラモードに。こちらの体を触ってくるので怖くなって、自分の飲食代だけ渡してその場から逃げたんですが、あとをつけられていたようで、自宅を特定されてしまいました」

◆“来襲”する際のクセを利用してやった

それからは、休日に自宅まで来ることもあり、また仕事でも嶋田さんと2人きりになれる業務を入れようとするなど、明らかにおかしな行動が目立ってきたそうです。さすがに異変に気づいた部内の数名が相談に乗ってくれ、Aさんから逃げる協力を申し出てくれたとか。ただ、いきなり上司に言っても、Aさんが嶋田さんに責任を押し付ける可能性もあるため、裏取りをすることになりました。

「転職した時期が同じB子ちゃんと、先輩社員のZさんが協力してくれました。つきまとっている証拠を押さえて、上司へ報告する際の材料にしようということになったんです。Aさんが休日にこちらの家に来る時は、必ず迎えに来たとLINEしてくるんです。なので、そのLINEが来たらB子ちゃんとZさんに報告して、スマホで姿を収めて貰うことになった。決行日に2人は自宅周辺のカフェに待機していたのですが、案の定AさんからLINEが。そのタイミングで2人に連絡して、Aさんが自分の家の付近をうろついているところを動画で撮影してもらったんです。その証拠を基に上司へセクハラやストーキングの相談をしました」

◆「被害届を出すべき」と言われるも…

突然の申し出に驚いていたものの、B子さんとZさんが同席してくれたこと、またつきまといの証拠があることで嶋田さんの主張を上司は受け入れてくれたそうです。

「上司がAさんに事実確認したところ、はじめはやはりこちらから誘ってきたと話したとか。ただ、ストーキングしている動画や、自分に送ってきたLINEの文面も証拠としてあることで言い逃れが出来なくなった。上司は被害届を出すべきだと言ってくれたのですが、少しは恩義もあるし、それはやめたんです。ならばと、会社はAさんを謹慎処分にした上で、大阪にある支社に急遽異動させることにした。上司も、もしこれ以上つきまとうなら警察に相談すると話したようで、その日からパタリとLINEはやみました」

親切にしてくれた先輩社員から、思ってもみなかった逆セクハラを受けた嶋田さん。こういった社内での男女トラブルは多いだけに、おかしいと思った際にはすぐ信頼できる上司や関連部署に相談すべきだと話してくれました。

<TEXT/高橋マナブ>

―[“逆セクハラ”エピソード]―

【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

このニュースに関するつぶやき

  • …最初になんで泥酔やらかすかなあ���顼�áʴ��告白聞いたらその場で席を立つ、店員さんよんで言質、これが原因で仕事に支障をきたす状況になったら上司に報告します、先手必勝。
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