香港前場:ハンセン1.0%安で3日続落、上海総合は0.7%下落

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2024年06月24日 14:01  サーチナ

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サーチナ

 週明け24日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比183.63ポイント(1.02%)安の17844.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が72.29ポイント(1.12%)安の6367.53ポイントと3日続落した。売買代金は532億6700万香港ドルとなっている(21日の前場は550億5010万香港ドル)。
 先週の軟調地合いを継ぐ流れ。中国の消費鈍化や、人民元安の進行などが嫌気されている。中国人民銀行(中央銀行)は24日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を4日続けて元安方向に設定した。外国為替市場では、対米ドルの人民元が約7カ月ぶりの元安水準で推移している。中国本土からの資金流出も懸念される状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が3.8%安、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が3.6%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、消費関連が安い。上記した海底撈のほか、テレビメーカー中国大手のTCL電子HD(1070/HK)が8.3%、白酒(中国の蒸留酒)メーカーの珍酒李渡集団(6979/HK)が3.7%、食肉加工の中糧家佳康食品(1610/HK)が2.3%、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が2.2%、ハイパーマーケットの高キン零售(6808/HK)が2.1%ずつ下落した。珍酒李渡については、高級白酒の値下がりに歯止めがかからないこともマイナス。同社株は6月に入り、ほぼ一本調子で下げている。
 中国不動産セクターもさえない。遠洋集団HD(3377/HK)と中国奥園集団(3883/HK)がそろって3.6%安、越秀地産(123/HK)が2.9%安、万科企業(2202/HK)が1.8%安で引けた。
 スマートフォン部材・組立の銘柄群も売られる。丘タイ科技(1478/HK)が3.9%安、瑞声科技HD(2018/HK)が3.1%安、舜宇光学科技(2382/HK)が2.6%安、富智康集団(2038/HK)が3.2%安、比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が1.9%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%安の2977.24ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。ハイテク株、医薬株、消費関連株、素材株、運輸株、エネルギー株、インフラ関連株なども売られた。半面、銀行株は高い。発電株も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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