「どこが違反かわからない」女子高校生のAV撮影容疑で24歳男を逮捕　警視庁

アダルトビデオの撮影目的で女子高校生（16）にみだらな行為をしたとして、24歳の男が警視庁に逮捕されました。

手で顔を隠し、下を向きながら捜査員に連行される男。映像制作会社の代表・塩田拓海容疑者（24）です。

塩田容疑者は今年5月、16歳の女子高校生に対し、法令で定められた必要な説明をすることなく、アダルトビデオの撮影のためにみだらな行為をした疑いがもたれています。

塩田容疑者
「どこが違反か分からないが、自分に落ち度がある」

塩田容疑者は容疑を否認したうえで、こう釈明しているといいます。

塩田容疑者
「自分は相手が18歳未満だと思っていたら会わなかった。相手から送られてきたマイナンバーカードの写真が本人の物だと思っていた。自分は相手に騙されたと思っている」

性被害を受けた人を支援したり、相談に乗ったりしているNPO法人には、未成年や若年層から「知らない間に出演させられてしまった」などという相談が相次いでいるといいます。

NPO法人「ぱっぷす」 理事長 金尻カズナさん
「若年の女性に声をかけて、ビデオ撮影とか。結局、お金のない人に対して甘い言葉で誘引することは平然と行われている」

警視庁によりますと、今回、被害にあった女子高校生は特定のアイドルを応援する「推し活」に必要な金を稼ぐために出会い系サイトに登録して、塩田容疑者と知り合ったとみられています。

NPO法人「ぱっぷす」 理事長 金尻カズナさん
「SNSでグルーミング（親しくなり信頼得る行為）といって、ひたすら短期間で反復継続して声をかける、親近感を得て、断れない状況を作る」

警視庁は塩田容疑者が、他の少女に対してもビデオ撮影をしていた可能性もあるとみて余罪を調べています。