ローソンの新型サラダが好調 「タイパ」を高める工夫とは? 全部で5種類を販売

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2024年06月24日 17:41  ITmedia ビジネスオンライン

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どんなサラダなのか?

 ローソンは6月24日、5月下旬に発売の「振っておいしいパスタサラダ」シリーズの累計販売数が300万個を突破したと発表した(5月27日〜6月21日の実績)。購入者からはどういった声が寄せられているのだろうか。


【画像】タイパを高める驚きの工夫、全部で5種類ある新型サラダ(全7枚)


 新しいパスタサラダは、容器本体をそのまま振ることでドレッシングが具材と混ざるようになっているのが大きな特徴だ。これまで同社が発売したパスタサラダと異なり、小袋ドレッシングが入っていない。「豚しゃぶ」「ローストチキン」「海老明太子」「BBQポーク」「ビビンパ風」(いずれも387円)の5種類を用意しており、麺・野菜・肉・魚介類を1食でバランス良く食べられる商品として訴求している。


 3月に埼玉県内にある20店舗で試験的に販売したところ、対象店舗のサラダ全体の売り上げが導入前週比で約2倍になった。主に、20〜30代の女性客が購入したという。


 全国展開後は、主に20〜40代の女性客に支持されているという。商品が動く時間帯は午前7〜8時と正午前後なので、手軽に食べられるランチ・朝食として購入されている可能性があると同社は分析する。


●なぜ開発したのか?


 パスタサラダの開発担当者は「『時間をかけずに食事を済ませたい』『パスタもサラダも肉もバランスよく食べたい』『小袋ドレッシングを取り出して開けるのが煩わしい』といったお客さまの声から生まれた商品ですが、売り上げが好調でうれしいです。SNS上では『こんな商品を待っていた!』『ずっと売ってほしい』など、想像以上に多くのお声をいただき驚いています」とコメントしている。一方、「混ぜにくい」という声もあることから、改良を進めていく考えだ。


 ローソンが新しいパスタサラダを発売した背景には、消費者の間で時間効率を意識したタイパ(=タイムパフォーマンス)ニーズが高まっていることもある。同社の梅田貴之氏(理事執行役員 商品本部長補佐)は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の取材に対して、「これまでのサラダは、小袋ドレッシングなどのゴミも出るし、つくるのに時間もかかるという課題がありました。振っておいしいパスタサラダはタイパニーズに対応する商品です。また、容器を振る楽しさがあるのもポイントです」とコメントしている。


 タイパを意識した商品は他にもある。


 例えば、4月にはのり弁当がそのままおにぎりになった「具!おにぎり まるで明太のり弁」(322円)を発売した。これは、ちくわの磯部揚げ、たまご焼き、白身魚フライ、明太子をごはんで挟んでいるのが特徴で、おにぎり感覚で食べられる点をアピールしている。また、6月25日には外出先でもスプーンを使わずに食べられる「ワンハンドなプレミアムロールケーキ」(227円)を発売する。


 ローソンは、2024年上期にコスパ重視の商品や、タイパ重視の商品を強化する方針を掲げているが、どこまで多くの消費者に支持されるか。


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