福岡県警本部=福岡市博多区 猫などを殺して死骸を川に投棄したとして、福岡県警は24日、動物愛護法違反などの容疑で、同県行橋市に住む農業の男(66)を送検した。「猫のふん尿の悪臭や、アライグマによる農作物被害に困っていた」などと容疑を認め、「今年3月ごろまでの2年間で、猫などを60匹ほど殺した」と話しているという。
県警生活経済課によると、男を5月に廃棄物処理法違反容疑で逮捕。釈放後に任意で捜査していた。金属製のおりでできたわなを購入し、キャットフードなどを中に入れて猫やアライグマ、イタチをおびき寄せ、わなごと川に沈めていた。
逮捕、送検容疑は2〜3月、わなで捕らえた猫計6匹を自宅近くの川に沈めて水死させたほか、この6匹とアライグマ1匹の死骸を付近に捨てた疑い。
2月に県の保健福祉環境事務所を通じて住民から「川に複数の動物の死骸がある」との通報があり、県警が捜査していた。