今や少数派? 3社の家庭向けネットワークカメラで「PCブラウザ経由での閲覧機能」を比較した

0

2024年06月25日 06:10  ITmedia PC USER

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia PC USER

今回は家庭向けネットワークカメラ3社について、PCビューアの機能を比較した。なお、検証はいずれも有料プランを契約した状態で行っている

 スマートフォンが普及する以前の家庭向けネットワークカメラと言えば、映像のチェックはPCで行うのが一般的だった。外出先から映像を見るには、PCを持ち歩かなくてはいけないことに加えて、ルーターのポートを開放するなど複雑な設定が必要で、何かと苦労させられたものだ。


【その他の画像】


 しかしここ10年ほどは、スマホ利用を前提としたネットワークカメラが多数登場したことにより、今では難しい設定をせずにクラウド経由で外出先から映像を見ることができる。昔を知るユーザーから見ると、まさに隔世の感といったところだ。


 こうした経緯もあって、現在の家庭用ネットワークカメラは、PCビューアにかなりの機能差がある。スマホとほぼ同等の機能を備えているメーカーもあれば、PCからの閲覧はあくまでサブと割り切り、機能を絞り込んでいるメーカーもあるといった具合だ。


 今回は、「Google Nest」に「Amazon Ring」、そして「Arlo」という主要3社の家庭向けネットワークカメラについて、それぞれのPCビューアの使い勝手をチェックした。家庭用ネットワークカメラを購入するにあたり、スマホだけでなくPCから見る可能性があるのならば、これらは知っておいて損はない。


●スマホとほぼ同じ機能が用意された「Google Nest」


 最初に紹介するのは、Googleの「Nest」シリーズだ。Google Nestは「ウェブ向け Google Home」にアクセスすることで、Google Nestの有料プランに契約したカメラの映像を閲覧できる。Google買収前の旧Nestブランドのカメラは非対応とされているが、国内はGoogle Nestブランドに代わってから提供が始まった経緯もあり、問題はないだろう。


 できることはスマホアプリとほぼ同一で、単体もしくは複数のカメラを並べてライブで閲覧できる他、マイクとスピーカーを使ってカメラの前の人と会話することも可能だ。スマホからの閲覧と同じく、映像にほとんどタイムラグがないのも、他社と比較して有利なポイントである。ちなみに、ピクチャインピクチャにも対応している。


 モーションを検知した過去の録画内容をタイムラインで表示し、クリックで再生できたり、クリップを切り出してダウンロードしたりする機能も用意されている。手動での静止画撮影および録画機能がないのが気になるくらいだ。


 惜しむらくは、バッテリー駆動のカメラについては、ライブ映像の連続表示が5分と制限されているせいで、自宅の周辺に不審者がうろついていて、しばらくの間、全てのカメラを使って監視したいといった連続表示用途では極めて使いにくいことだ。バッテリーを消費してでも連続表示したいケースはあるはずで、ここはもう少し自由度を高くしてほしいところではある。


●過去録画表示機能なし、ライブ表示に特化した「Ring」


 Amazonの「Ring」シリーズは、ブラウザからカメラを視聴できる「ライブビュー」機能を提供している。スマホアプリの全機能がそのままのレイアウトで提供されているわけではなく、あくまでもライブ映像の閲覧にフォーカスした機能だ。


 カメラはマルチビューで、最大4台のカメラを同時に見ることができる。2×2で見たり、1つのカメラをメインで表示し、残り3つを下段に並べたりするレイアウトも可能だ。各カメラは、マイクやスピーカーを通じての会話もできるなど、ライブでの閲覧にまつわる機能は充実している。発生したイベントの通知を、デスクトップで直接受け取れる機能もある。


 その反面、Google Nestや後述するArloのように、過去の録画を参照することはできない。また手動での録画および撮影もできないなど、ビューアとしての用途に特化しているため、スマホアプリと比べるとできないことが多い。


 そのビューアに関しても連続表示時間には制限があり、約12分程度で接続が終了する。5分を経過すると強制切断されるGoogle Nestよりは実用性は高いのだが、Google Nestと違い、バッテリー駆動のモデルだけでなくACアダプター駆動の屋内モデルまで併せて切断されるのは、どうにもふに落ちない。ぜひ改善してほしいポイントだ。


●アクティビティーゾーンの設定まで行える「Arlo」


 今回紹介する各社のカメラの中で、PCからの閲覧機能が最も充実しているのは、前回の連載でも紹介した「Arlo」だ。


 内容はスマホアプリとほぼ同じで、「ダッシュボード」で3つのステータスを切り替えられ、「フィード」では全カメラで検出されたモーションが、「デバイス」では各カメラの映像を表示したり、そのカメラで検出されたモーションを日付指定で振り返ったりできる。


 これ以外にも、アクティビティーゾーンの設定など、カメラ自体にまつわる各種設定もスマホアプリと同様に行えるので、スマホアプリは不要と言ってもよいほどだ。むしろスマホから見る可能性が低く、PCからの閲覧がメインとなりそうであれば、このArloを選ぶのは間違っていないだろう。


 ネックなのは、ブラウザによっては少々表示が乱れる場合があることだ。日本語化の影響なのか、それ以外の要因なのかは不明だが、うまく表示できない場合はブラウザを変えてみるとよい。また同一ネットワーク内で同時にログインできるのは1台だけなので、スマホにPCブラウザなど、複数のビューアを切り替えて使っているならば、ややわずらわしさを感じる可能性はありそうだ。


    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定