ハイエンドスマホを毎年格安で機種変更 ソフトバンクの「新トクするサポート(プレミアム)」をオススメできる人、できない人

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2024年06月25日 06:11  ITmedia Mobile

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新トクするサポートは各キャリアにある残価設定型の端末購入プログラム。本体を返却することを前提に、端末を安く使える仕組みだ。

 ソフトバンクは、2024年4月18日に新トクするサポート(プレミアム)の提供を開始しました。高価格のハイスペック機種を1年ごとに買い替えるのにお得なプログラムですが、端末価格以外にも費用がかかるなどの注意点もあります。今回は新トクするサポート(プレミアム)がお得な場合/損する場合や注意点を解説します(料金や端末価格は6月24日時点の税込み価格)。


【その他の画像】


●プレミアムの登場で新トクするサポートは計3種類に


 まず、あらためて新トクするサポートの仕組みを復習しましょう。大手キャリアには端末を24回や48回分割払いで購入し、一定期間利用後に端末を返却すると、残りの支払額が免除される残価設定型のプログラムが用意されています。ソフトバンクのプログラムが「新トクするサポート」です。


 当初は、現在のスタンダードにあたる1種類のみでした。端末を48回払いで購入し、購入から25カ月目以降に端末を返却すると、最大24回分の端末代金の支払いが不要になる仕組みです。簡単に言うと、端末を48回分割払いで買って2年経過後に返却すると安く買える、ということですね。ソフトバンクの場合、前半の24回と後半の24回で支払額を変え、前半を安くすることで通常価格の半額以下で買えることが多いです。


 2023年12月には新たに新トクするサポート(バリュー)を追加し、これまでの新トクするサポートを新トクするサポート(スタンダード)に変更しました。スタンダードは2年後以降に返却する仕組みでしたが、バリューは1年経過すれば返却できます。


 さらに2024年に追加されたプレミアムは高価格帯の機種向けのプログラムです。1年経過後以降に返却できるのはバリューと同じですが、「購入時からあんしん保証パック(月額最大1740円)への加入が必要」「端末返却時に早トクオプション利用料(最大1万2100円)がかかる」点が異なります。なお、6月24日時点でプレミアムの対象は「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」「iPhone 15 Plus」「Google Pixel 8 Pro」「Xperia 1 VI」「Leitz Phone 3」「Xperia 1 V」「AQUOS R8 pro」「13型iPad Pro(M4)」「11型iPad Pro(M4)」「13型iPad Air(M2)」「11型iPad Air(M2)」です。


 なお、新トクするサポート(プレミアム)で端末を購入した場合も、「あんしん保証パック」が不要な場合、「あんしん保証パック」を途中解約した場合や「早トクオプション利用料」の支払いを希望しない場合は25カ月目以降に返却も可能です。


 端末ごとに3つのどれを利用できるかはあらかじめ決まっていますが、対象端末は頻繁に変更されるため注意が必要です。


●新トクするサポート(プレミアム)は実際にいくらかかる?


 前章の通り、新トクするサポート(プレミアム)は端末を48回分割払いで購入し13カ月目以降に返却することで端末が安く買える仕組みです。ただし、端末購入時から「あんしん保証パック」という有料オプションへの加入が必要な上、特典利用時(端末返却時)には「早トクオプション利用料」がかかります。そこで、実際に新トクするサポート(プレミアム)で対象端末を購入し、13カ月目に返却した場合の実質負担額を計算してみました。


 iPhone 15 Pro(128GB)の場合、13カ月目に返却した場合の総額は7万8712円です。ソフトバンクにおける通常価格は18万5760円なので、42.3%の価格で1年間使えることになります。同じく、iPhone 15 Plus(128GB)は通常価格16万3440円に対し1年総額7万8920円なので48.2%、Google Pixel 8 Pro(128GB)は通常価格16万128円に対し1年総額6万8962円なので43%です。どの機種も4割から5割程度の価格で1年間使えるようです。


【訂正:2024年6月26日13時45分 初出時、あんしん保証パックの支払い回数に誤りがありました。おわびして訂正いたします。】


●端末のみ購入とどちらがお得? iPhoneはApple Storeで購入する方がいい?


 この金額がお得かは評価が分かれるところです。例えばApple StoreでiPhone本体を保証オプション付きで購入し、1年後に中古スマホ店で売却した場合と比べてみましょう。


 iPhone 15 Pro(128GB)の場合、Apple Storeの価格は15万9800円、AppleCare+の盗難・紛失プラン(月額1740円)の12カ月分を含めた合計金額は18万680円です。発売から9カ月以上が経過した6月下旬現在、中古スマホ店での中古買い取り価格は最大で12〜13万円程度のようです。仮に12万円とした場合、実質負担額は約6万円、通常価格の33%程度で約8カ月使えることになります。


 同じくiPhone 14 Pro(128GB)の場合、発売時点でのApple Storeの価格は14万9800円でした。AppleCare+の料金がiPhone 15 Proと同じ月額1740円と仮定すると、12カ月合計で17万680円です。発売から1年半以上が経過した6月末現在、中古スマホ店での中古買い取り価格は最大で9万円程度のようです。9万円とした場合でも約8万円、通常価格の47%程度で1年半以上使えることになります。


 厳密な比較はできませんが、金額だけ見ると、ソフトバンクで新トクするサポート(プレミアム)を利用して1年後に返却するより、Apple Storeで本体のみを買い、1年後に売却した方がお得な場合が多いようです。Apple Storeで本体を買えば保証オプションの有無を選べるため、オプションなしなら負担額はさらに削減できます。また、売却のタイミングも自由に選べるのもメリットです。iPhoneは基本的にはソフトバンクで新トクするサポート(プレミアム)を利用するより、自身でApple Storeで端末を購入し、好きなタイミングで売却した方がよいでしょう。


●新トクするサポート(プレミアム)を利用するメリット


 ただし、Androidスマホは新トクするサポート(プレミアム)もお得かもしれません。AndroidスマホはiPhoneに比べて発売時の新品価格と1年後の中古買い取り価格の乖離(かいり)が大きい傾向にあります。また、iPhoneより1年後の買い取りがいくらになるか、価格が読みにくいのも特徴です。


 しかし、新トクするサポートを利用すれば購入時にほぼ実質負担額が決まります。中古スマホの市場価格の変動に一喜一憂しながら1年間過ごすより、負担額が多少増えても、決まった価格で1年間使う方が安心かもしれません。


 また、ソフトバンクの新トクするサポート(プレミアム)には他にもいくつかメリットがあります。まず、全国に店舗があることです。


 先の例で挙げたApple Storeの店舗は主要な都市にしかありませんが、ソフトバンクなら全国に店舗があり、購入も返却も店舗でできます。地方在住の場合、Apple Storeでの端末購入も中古スマホ店での買い取りもオンラインでできますが、店舗で済ませたいという人はソフトバンクの方が安心でしょう。


 また、中古スマホ店に比べて端末の状態に対する審査が厳しくない点も安心です。先の例で挙げた中古スマホ店の買い取りは、ちょっとした傷の有無でも買い取り金額が大きく変動するため、気を使いながら丁寧に使わなければなりません。一方、新トクするサポートには、回収する機種が査定条件を満たさない場合に2万2000円の支払いが必要な場合があるものの、減額の対象は電源が入らない場合や画面割れがある場合などです。端末に傷があるくらいでは実質負担額は減額されません。


●スマホが好きで、最新機種を毎年買い替えたい人にオススメ


 新トクするサポート(プレミアム)をオススメできる対象はハイエンド機に限られます。そもそもは高額機種を短いスパンで買い換えたい人向けのプログラムなので、一般の人は手を出さないようにしましょう。また、iPhoneはApple Storeで本体のみを買い、好きなタイミングで中古スマホ店に売却した方がいいと思います。


 一方、Androidスマホは購入時に実質負担額が決まる安心感もあります。スマホが好きで、最新かつ最先端の機種をいろいろ使ってみたいという人は、新トクするサポート(プレミアム)の利用がオススメです。


 また、プレミアム以外も含め、新トクするサポートではスマホが信じられないくらい安くなる場合もあります。過去にはiPhone 15(128GB)が新トクするサポート(バリュー)で月々1円で買えることもありましたし、Androidスマホも定価から大幅に安い負担額で買えることが少なくありません。これはオープンマーケット版のスマホにはない、キャリア独自のメリットです。


 新トクするサポートのような返却前提のプログラムはまだ始まって日が浅く、返却も必要なことから、一般の人には抵抗感が強いようです。この連載でも、端末購入プログラムに言及すると否定的なコメントをいただくことがあります。しかし、非常にお得な場合もあるので、全く検討しないのはもったいないです。総務省による端末割引の規制により、過去のようにスマホが激安特価で買えることが減ったため、今後もお得に買うにはキャリアの端末購入プログラムもうまく使う必要があります。これまで活用を視野に入れていなかった人も、ぜひフラットな目で検討してみましょう。


著者プロフィール


シムラボ


 「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。


・Twitter(現X):@simlabo_jp


・サイト:https://www.simlabo.jp/


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