イタリア代表MFマッティア・ザッカーニが、クロアチア代表との一戦を振り返った。24日、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』が伝えている。
EURO2024・グループB第3節が現地時間24日に行われ、ここまで1勝1敗のイタリアは未勝利のクロアチアと対戦した。試合はスコアレスで前半を折り返すと、55分にルカ・モドリッチにEURO史上最年長得点記録となるゴールを決められ1点ビハインドに。それでも90+8分、リッカルド・カラフィオーリのパスを受けたザッカーニが右足を振ると、美しい弧を描いたシュートがゴール右隅に吸い込まれ、土壇場でドロー決着に持ち込んだ。
この結果、勝ち点を「6」まで積み上げたイタリアのグループステージ2位通過が確定。一方で、クロアチアは勝ち点を「2」までしか伸ばせず、決勝トーナメント進出の可能性は他グループの結果次第となった。自身の記念すべき代表初ゴールが、チームを決勝トーナメントに導く貴重な一撃となったザッカーニは、次のように歓喜の瞬間を振り返っている。
「計り知れない喜びだったよ。多くのイメージが頭の中を駆け巡り、言葉では言い表せないような感情だった。チームに引き分けという結果をもたらすことは、決勝トーナメントに進出する上で重要だった。チームに貢献するゴールを決めることができて非常に嬉しい。カラフィオーリが素晴らしいパスを出してくれたので、何も考えずにシュートを打ったんだ。その後はみんなと一緒に走り、抱き合ったよ。最高だった」
また、自身のゴールが、FIFAワールドカップドイツ2006の準決勝ドイツ戦にて、元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が決めたゴールによく似ているという指摘については「彼は僕のアイドルだった。部屋にはポスターを貼っていたし、EUROに出発する前に会う機会があった。とても興奮したよ」と答えている。
ベスト8進出をかけたラウンド16の対戦相手は、グループAを1勝2分で2位通過したスイス代表。ザッカーニは「今日は決勝トーナメント進出を祝う時間があるが、その後は次の試合に集中するよ。スイスは非常に強いチームだ。昨日のドイツ戦を見て実感したよ」と警戒感を示した。