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長らく専業主婦として生活してきましたが、下の子が年中に上がったタイミングで仕事を始め、ようやく契約社員として働けることに。そこで「中川タツヤ」と出会ってしまったのです……私は恋におちました。
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周りの人の話で奥さんがいると発覚しましたが、気持ちをとめることは不可能でした。連絡先を交換して休日に会う関係になりました。
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これが私にとって最後の恋。私は魅力のない女じゃない……もっと心も体もつながりたい……! そんな気持ちでいっぱいでした。そのまま歯止めがきかず、一線を越えたのです。
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踏み込んだ関係に誘ったのは私からです。普段から私に興味のない夫は、「友達とディナーに行く」と言えば何も言わないので、バレる心配などありませんでした。
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彼のぬくもりに包まれて、私は幸せを感じていました。「離婚をする」この気持ちが明確になりました。彼と結婚を誓い合うようになったからです。
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私は、最近ずっと「今とは正反対の自分」を思い描いています。
確かに子どもは可愛い。しかし頭の中はタツヤでいっぱいでした。夫といるときも子どもといるときもタツヤのことを考えてしまうのです。まともに恋愛をしてこなかった真面目な私は、不倫というスリルを「楽しい」と感じていました。
いまの家族を消して、いままでの人生を消して、真っ白にしたい。そこに新しい色をつけていくことだけを望んでいました。
【第3話】へ続く。
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