「僕の日常を正しく知ってもらいたい」 木本奏太さんがYouTubeでの発信を続ける狙い

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2024年06月25日 22:40  マイナビニュース

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毎年6月は、LGBTQ+の啓発活動が世界的に行われる「プライド月間」として知られています。アップルは、毎年6月に合わせてApple Watchのプライドエディションバンドを投入するなど、プライド月間を積極的に支援。6月21日には、YouTubeチャンネル「かなたいむ。」(登録者数25.4万人)で情報発信をしているトランスジェンダーの木本奏太さんがToday at Appleのセッションに登壇。愛用のMacBook Airや自作の動画を携え、自分らしく生きるための表現方法を語りました。


○YouTubeを通してマイノリティの正しい情報を広く伝えたい



木本奏太さんは、25歳の時に性別適合手術を受けて男性になったトランスジェンダーですが、耳の聞こえない両親を持つ「コーダ」(CODA、Children of Deaf Adults)でもあります。これらのことがらを広く知ってもらいたいと考えたのが、YouTubeでの動画発信を始めたきっかけだといいます。


「トランスジェンダーである僕のこと、LGBTQ+のこと、耳の聞こえない両親を持つコーダのことを、もっと多くの人に正しく伝えたいと思ったんです。どれもマイノリティ性があるので、日々苦労しているんだろうなと重く捉えられがちですし、そもそも身近に感じてもらえず壁を作ってしまう人も多いと感じます。僕はもともと表に出るのが好きでしたし、動画にも興味があったので、自分のことを動画で紹介することにしました」


「動画では、僕の日常を見てもらうことが大切だと感じています。日々の生活で困るシーンは多いのですが、どう困っているのか周りの人は気づきにくいんですね。ありのままの日常を見せて、実際こういうことに困っているんだとか、困りごとをどう解決しているのか、動画で盛り込むようにしています」


今回のセッションのために木本さんが用意した動画は、両親が住む実家に帰ったシーンをまとめています。玄関のインターホンを押したら、呼び出し音とともに壁のフラッシュが光り、耳の聞こえない両親に来客を知らせる仕組みにしていることが分かります。母親の手作り料理を囲んでの家族の食事は、会話こそ手話を用いているものの、笑顔があふれる食卓の様子は一般の家庭と同じ。「いくつかのこと以外はみなさんの生活と変わりがないこともしっかり伝えたいと考えています」



YouTubeを始めた当初は、当時流行っていた「大食い」や「1万円企画」などのキャッチーなネタを盛り込んでいたそう。「たまたま大食いに興味がある人が見て、この人はトランスジェンダーなんだな、トランスジェンダーの生活はこんな感じなんだ、と知ってもらえるきっかけにもなりました」


動画の撮影や編集は、すべて自分で行っている木本さん。メインで撮影に使っているのはiPhone 15 Pro Maxで、「穴を開けたティッシュ箱にiPhoneを差し込んで固定し、撮影することもあります」。動画編集はFinal Cut Proで、M3チップを搭載した15インチMacBook Airをメインで使っているそうです。



セッションのまとめとして、木本さんは「YouTubeやSNSで情報を発信していますが、さすがに一人では限界があるな…とも感じてきました。こういう社会になってほしい、こういう風に変えていきたいと同じ志を持つ仲間を見つけて、正しい情報を発信していきたいと思います」と抱負を語りました。(磯修)

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