後付けできるミラー型ドラレコ「ミラーカム3」を試す “爆光液晶”で見やすく、車の後方視界を劇的に改善できる

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2024年06月26日 06:40  ITmedia Mobile

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ネオトーキョーの前後ドライブレコーダー機能付きデジタルインナーミラー「ミラーカム3 MRC-2024」

 ドライブレコーダーを購入する際にチェックしたいポイントといえば、画質やディスプレイ品質、後方カメラの有無、設置のしやすさ、Wi-Fiによるスマホ連携、そして価格などが挙げられるが、さまざまなドラレコを試している筆者が最近便利だと感じているのが、車内のルームミラーに取り付けるデジタルインナーミラータイプのドラレコだ。


【その他の画像】


 今回は市場で評価の高いネオトーキョーの前後ドライブレコーダー機能付きデジタルインナーミラー「ミラーカム3 MRC-2024」を試してみた。そこには、他の製品と比べて分かった独自の強みがあった。


●デジタルインナーミラーとは


 デジタルインナーミラーとは、車内のフロントウィンドウに設置された後方確認用のルームミラー(バックミラー)を、後方カメラ映像を表示するディスプレイ装置に置き換えるものだ。最近はメーカー純正で採用されている車種も増えている。


 単なる鏡であるルームミラーに比べ、高さがある大荷物や後席に座る人の頭によって後方視界が遮られることがない。ディスプレイに表示された映像を見ることに慣れたらとても便利だ。


 そして、デジタルインナーミラーは新車購入時にしか取り付けられない装備というわけではない。既存の車両に取り付けられる後付けタイプのデジタルインナーミラーも市場に多く出回っており、いずれもドラレコ機能を兼ね備えているものがほとんどである。デジタルによる後方視界の確保と、映像の記録を兼ね備えており一石二鳥だ。


●ミラーカム3の強み


 なぜミラーカム3を本記事で取り上げたかといえば、同製品の特徴である「“爆光”をうたう昼間でも見やすいディスプレイ」「配線が目立たない独自の本体デザイン」「映像の品質」が優れていると感じたからだ。


 価格はGPSなしモデルが3万2800円、GPS付きモデルが3万5800円(いずれも税込み)となる。GPSについては後述する。


 早速実機を紹介していこう。商品にはミラーカム3本体に加え、フロントカメラ、リアカメラ、取り付け用のゴムバンド、車内取り付け用ブラケット、内張剥がし、シガーソケット電源ケーブル、拭き取りクロス、両面テープ、マニュアル類が付属している。


 取り付けは、もともとあるルームミラーの上にミラーカム3を重ねた状態にして、裏側のゴムバンドで押さえつける。最近はルームミラー自体を交換する車種専用タイプも登場しているが、これならさまざまな車種に取り付けられる。ETC一体型ルームミラーでも問題なく取り付けられた。


 ちなみに、これではルームミラーが傷付いてしまうのではないかと心配になるが、筆者の環境では1カ月ほど使用して問題は起きていない。気になるようであれば、布を挟むなど対処してもいいだろう。


 ミラーカム3の上部には左からリアカメラ、フロントカメラ、microSDメモリーカード、電源の接続ポートがある。


 ここにも同製品の強みがある。液晶をカバーしているフロントパネルが上部に少し伸びているデザインが採用されており、この余白によって接続したケーブルが隠れて見た目がスッキリする。他のデジタルインナーミラー製品でこうした工夫があるのは見たことがない。


 さらに多くのデジタルインナーミラーは、フロントカメラが本体と一体型であることが多いが、ミラーカム3は独立型だ。ディスプレイの角度を見やすい位置に調整してもフロントカメラの画角が変わってしまうことはない。


 リアカメラは車内外兼用のため少々武骨である。配線などを工夫したほうが見栄えはいいだろう。


 シガーソケット電源やリアカメラなど、車内で取り回しを考えなくてはいけないケーブルは3本ある。慣れている人であれば説明は不要だと思うが、こうした作業に慣れていない人は業者に任せたほうが安心だ。ネオトーキョーの公式サイトでは、こうしたECサイト購入の製品にも対応している出張取り付け業者が紹介されている。利用を検討してもいいだろう。


●ミラーカム3の画質は?


 ミラーカム3のようなデジタルインナーミラー兼ドラレコの場合、録画データだけでなくリアルタイム表示の視認性も重要になってくる。結論からいえば、いずれも文句なしだ。


 ミラーカム3は10.88型の液晶ディスプレイ(1920×480ピクセル)を搭載している。ネオトーキョーが“爆光液晶”“晴天のオープンカーでも全く問題なく使える”とうたっているように、他社を含む従来製品に比べてディスプレイが明るさを売りにしている。明るさセンサーによる自動輝度調整もある。


 確かに筆者が過去に使ったことがあるデジタルインナーミラーよりも明るく、日中でも困ることはなかった。ただ、初めてのデジタルインナーミラーとして使う人からすれば、当たり前にあってほしいレベルの明るさであり、従来製品が暗すぎたともいえる。これからは“爆光”がスタンダードになっていくだろう。


 走行中、表示の遅延などは感じられず、映像は鏡像となるので左右の見え方も通常のミラーと同じ。下の映像を見てもらうと分かるが、タッチパネルの感度や動作も快適だ。


 夜間の表示も申し分なく、通常のミラー以上に視認性が上がった。


 テストに使用した車両はリアウィンドウに透過率が数%代というかなり濃い目なフィルムを貼っている。カメラは内側に設置しているため影響を受けるのだが、それでも通常のミラー以上の視認性を確保できた。


 録画データも確認してみよう。以下がフロントカメラとリアカメラを夕暮れと夜間で撮影したものだ。フロントカメラは1920×1080ピクセル/27.5fps、リアカメラは1920×1080ピクセル(補完により動画は2560×1440ピクセルで収録)/25fpsで、センサーはソニーの「IMX307」を採用している。


 画質はいかにもフルHD対応のドラレコといった感じで、高画質というわけではない。夕暮れと夜間共に現場記録用として十分といったところだ。旅の思い出といった用途の動画撮影には厳しいだろう。


 特にフロントカメラは以前レビューした「70mai Dash Cam 4K A810」と比べるとどうしても劣ってしまうが、こちらは「デジタルインナーミラーである」という絶対的な優位性があるので筆者はこちらを選ぶ。


●データの取り扱いはどうか


 ミラーカム3の録画データは「.ts形式」で、録画時間を5分に設定したところ1ファイルにつきフロントカメラは455MB、リアカメラは578MBだった。microSDメモリーカードには「F」と「R」というフォルダが作られており、目的のファイルを探しやすい。ちなみにスマホアプリ連携などは用意されていない。


●期待したい改善ポイント


 ミラーカム3は全体を通して気に入っているが、“強いて言えば”という改善ポイントはいくつかある。


 1つ目は起動直後のホワイトバランスの安定だ。筆者の環境では、ミラーカム3が起動した直後、リアカメラ映像のホワイトバランスが崩れており、緑っぽく表示される。走り始めて映像が動き出すと調整され正常に戻るので支障はないが、もしこのテスト機材の固有の問題でないなら次期モデルでは改善してほしいところ。濃いめのフィルムが影響している可能性もある。


 2つ目はmicroSDメモリーカードの取り外しにくさだ。ミラーカム3は本体上部のケーブルが隠れるデザインで見栄えがいい。ただ、microSDメモリーカードのスロットも同じところに配置されているので、録画データを取り出したいときスロットの位置にかぶるケーブルやゴムバンドを取り外さないとアクセスが難しい。


 スマホアプリ連携なども用意されていないため、この一手間によってデータを取り出すのがおっくうに感じた。


 とはいえ、どちらも難癖のようなレベルの話であり、実用上で困ったことはない。


 ちなみに6月20日には、ミラーカム3のGPSユニットが付属するモデルも発売した。これを使えば、録画データとあわせて位置情報や速度情報も保存できる他、時刻なども自動設定できるようになる。


 既にミラーカム3を持っているユーザーは別売りの「GPS受信機+二股シガーソケット電源ケーブル」(3480円)を入手すれば同じ機能を使える。


●デジタルインナーミラーを後付けしたいなら間違いない選択


 デジタルインナーミラーはドラレコ同様に星の数ほど製品があり、どれを選んでいいか迷うところ。最近はカー用品店などに有名メーカー品も展示されており、取り付けもその場でできるので手軽だ。ただ、他に比べて高価であり、販売は国内メーカーであっても中身はOEM品であることも少なくない。


 バランスのとれた性能と価格、安定性、入手性などを考えたとき、ミラーカム3は有力な候補となるだろう。


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