困惑・批判、政権内で拡大=「場当たり」「猛暑に間に合わず」―電気代補助

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2024年06月26日 08:01  時事通信社

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時事通信社

自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)、麻生太郎副総裁(右)、茂木敏充幹事長=25日、東京・永田町の同党本部
 岸田文雄首相が唐突に打ち出した電気・ガス料金の補助金再開に、政府・与党内で困惑や批判が広がっている。丁寧な意思決定プロセスを踏まなかった上、猛暑が予想される7月分に間に合わないためだ。自民党総裁選での再選戦略の一環との見方も相次ぎ、政権浮揚へなりふり構わぬ首相の焦りがにじんでいる。

 「消費者物価指数を毎月0.5ポイント引き下げられる効果を目標にしたい。財源は予備費を活用する」。首相は25日、公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談し、8〜10月分の電気・ガス料金補助再開の具体策を説明した。

 電気・ガス料金支援は5月末で終了したが、首相は今月21日の記者会見で「酷暑乗り切り緊急支援」と銘打って再開を表明。検討は官邸幹部ら一握りで進められ、経済産業省内だけでなく、経済対策の司令塔役を果たすはずの新藤義孝経済再生担当相も「知らされていなかった」(内閣府幹部)という。

 ただ酷暑対策と掲げた割に、対策時期が夏季とずれるなど取って付けた印象は否めない。派閥裏金事件への批判が根強い中、今月からの定額減税に続く「物価高対策」で政権浮揚につなげる思惑がありそうだ。官邸幹部は「補助を再開すれば皆うれしいだろう」とあけすけに話した。

 自民岸田派の松山政司参院幹事長は25日の会見で「非常にいい決断だ」と評価したが、「岸田降ろし」の兆しが見える与党内で肯定的に捉える向きは少数。この日に開かれた自民政調の会合では出席した議員から「酷暑対策なら7〜9月だ」「エネルギー政策が行き当たりばったりでいいのか」といった批判が続出した。公明党の会合でも赤羽一嘉前国土交通相が「唐突な官邸の発表はおかしい。丁寧に事を運んでもらいたい」と不満を示した。

 野党も批判を強める。立憲民主党の岡田克也幹事長は会見で、「国会が終わり総裁選が近づいて復活するのは、総裁選目当てと言われても仕方がない」と指摘。国民民主党の玉木雄一郎代表も「6、7月を空白にする意味が分からない。経産省も戸惑っている」と疑問視。「場当たり的で遅く、効果も限定的。政権の迷走を表している」と切り捨てた。 

このニュースに関するつぶやき

  • 岸田や公明って恩着せがましく手間がかかる方法ばっかでバラ撒くから凄く嫌で。再エネ賦課金見直して原発再稼働してそもそもの電気代を下げろよ、と
    • イイネ!32
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