香港前場:ハンセン0.02%安で反落、上海総合は0.3%下落

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2024年06月26日 14:01  サーチナ

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サーチナ

 26日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比3.15ポイント(0.02%)安の18069.75ポイントと反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が0.71ポイント(0.01%)高の6465.20ポイントと3日続伸した。売買代金は480億950万香港ドルとなっている(25日の前場は468億8370万香港ドル)。
 米中の指標発表が気がかり材料として意識される流れ。米国では27日に第1四半期の実質GDP(確報値)、28日に5月の米個人消費支出(PCE)物価指数、中国では27日に5月の工業企業利益、30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)などが発表される予定だ。内容を見極めたいとするムードも漂っている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。割安感が着目されている。株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は25日に発表したリポートで、「香港株式市場の予想PER(株価収益率)は9.3倍にとどまり株式益利回り(PERの逆数:1/PER)が10.7%に達する」と指摘。「アジア・太平洋の主要12市場で割安感が最も強い」と分析している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)と薬品卸で中国最大手の国薬HD(1099/HK)がそろって2.8%安、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が2.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、産金・非鉄が安い。上記した紫金鉱業のほか、中国黄金国際資源(2099/HK)が3.7%、招金鉱業(1818/HK)が3.6%、江西銅業(358/HK)が3.0%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.4%ずつ下落した。
 海運セクターもさえない。太平洋航運集団(2343/HK)と海豊国際HD(1308/HK)がそろって3.2%安、中遠海運HD(1919/HK)が2.7%安、東方海外(316/HK)が2.5%安で引けた。
 半面、半導体セクターはしっかり。ASMPT(522/HK)が5.3%高、華虹半導体(1347/HK)が1.4%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.2%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が0.5%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは6日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.32%安の2940.59 ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。公益株、不動産株、自動車株、運輸株なども売られた。半面、銀行株は高い。ハイテク株と酒造・食品株の一角も買われている。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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