メルセデス・ベンツ、前後可変トルクの2ドアクーペ「AMG CLE 53 4MATIC+」

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2024年06月26日 21:11  マイナビニュース

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メルセデス・ベンツ日本は6月25日、2ドアクーペ「メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペ(ISG 搭載モデル)」(以下、CLE 53 クーペ)を発表した。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店にて同日から発売した。メーカー希望小売価格は1,290万円。


○クーペの伝統を受け継いだエクステリアデザイン



「CLE 53 クーペ」は、メルセデス・ベンツがこれまで築いてきたクーペの伝統・歴史を受け継ぎつつ、革新的なコンセプトとテクノロジーを採用したという2ドアクーペ。ステアリングは左右を用意する。



フロントデザインは、パワードーム、シャークノーズ、シャープな形のヘッドライト、Aシェイプのグリルを取り入れたもの。ボディサイズは、全長4,855mm、全幅1,935mm、全高1,435mmで、CLE 200 クーペから全長で+5mm、全幅で+75mm、全高で+15mm大きくなった。全幅が増したことと前後にワイドフェンダーを採用したことで、ダイナミックさを強調している。



サイドは、前後のトレッドがCLE 200よりも前+50mm、後+70mmと幅広になり、標準の19インチホイールとあわせて独特の力強いフォルムとなった。リアは、張り出したフェンダーとリアエプロン、左右をダークレッドのトリムでつないだリアコンビネーションランプにより、上質で存在感のあるリアエンドを形成する。トランクリッド後端にはボディと同色のスポイラーリップを追加。リアエンドにアクセントを加えている。


コックピットはプレミアムクーペのスポーティさを引き立てるデザイン。人間工学に基づいて12.3インチと11.9インチのディスプレイ×2基を配置し、11.9インチディスプレイを約6度ドライバー側に傾けることでスポーツ感を強調している。ダッシュボードのトリムや各操作スイッチパネルなどにはアンビエントライトを装備。インテリアトリムは、標準でブラックオープンポアウッドインテリアトリムを採用する。



フロントシートは専用に開発したスポーティデザイン仕様。2色のナッパレザー(ブラック、トンカブラウン/ブラック)を選択できるほか、オプションでレザーエクスクルーシブパッケージを用意。こちらは2色のAMG ナッパレザー(ブラック、パワーレッド/ブラック)を選べる。


○新型の3.0リッター直列6気筒エンジン「M256M」、最大出力は449PS(330kW)



パワートレインは、新型の3.0リッター直列6気筒「M256M」。ターボチャージャー、48V電動スーパーチャージャー、ISGを備え、新設計のインレット/アウトレットチャンネルやピストンリング、最適な燃焼噴射などによって最大出力は449PS(330kW)に達する。スーパーチャージャーも改良し、最大加給圧が従来の0.4barから1.5barに向上。



最大トルクは560N・m(約10秒間のオーバーブースト時 600N・m)となった。ISGにも改良を加え、最大出力 23PS(17kW)、最大トルク205N・mのブーストを可能としている。エアコンディショナーやウォーターポンプを電動化したことにより、エンジン前部のベルト駆動装置が不要となりコンパクト化にも成功した。



駆動システムは同社開発の四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」。前後トルク配分を「前50:後50〜前0:後100」の範囲で可変させ、パワーを最適化する。トランスミッションはAMG SPEEDSHIFT TCT 9G。ステアリングホイールの左右裏側にはパドルシフトを配し、手動でのシフト操作に対応するほか、各種メニュー操作が可能なAMGドライブコントロールスイッチを搭載する。



AMG RIDE CONTROL サスペンションは、スポーティなスプリング/ダンパー設定とアダプティブダンピングを備え、優れたハンドリングと高い快適性を実現。四輪それぞれのダンパーの伸び側と縮み側に独立したバルブを設け、走行状況や路面状況に合わせてダンパーレスポンスがすばやく正確に変化する。



最大ステアリングアングルは2.5度で、100km/h以下の速度では後輪が前輪と逆位相に旋回。ホイールベースの短縮化と同じ効果が得られるという。これにより最小回転半径が5.9mとなり取り回しやすくなっている。100km/h以上の速度では、後輪が前輪と同位相に最大0.7度まで旋回。こちらはホイールベースの延長化と同じ効果が得られ、コーナリングの安定性が高まる。

○第3世代MBUXなどの最新テクノロジーを採用



「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」は、日々行う操作を簡略化するルーティン機能や、ユーザーの習慣や状況に応じて各種情報を予測的に表示するゼロレイヤーなどを搭載。学習能力や使い勝手を高めた第3世代のものを採用した。



AMGダイナミックセレクトは、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ステアリングのレスポンスなどをモード別に選択できる機能。「Slippery(滑りやすい)」、「Comfort」、「Sport」、「Sport+」 、「Individual」といったモードを備え、好みに応じた走りを楽しめる。



オプションとしてダイナミックパッケージを用意。AMG レッドブレーキ・キャリパーや、AMG カーボンファイバーインテリアトリムが含まれ、AMGダイナミックセレクトに「DRIFT」モード、「RACE」モードを追加できるようになる。また、エンジンマウントの固さを状況に応じて調整できるAMG ダイナミックエンジンマウントを含み、荒れた路面でエンジンの振動がシャーシに伝わるのを抑え、快適な乗り心地が得られる。スポーツ走行時はマウント部を固め、エンジンの振動を抑制してダイレクトなステアリングレスポンスなどが得られる。(リアクション)
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