【バスケ】ホーバスジャパン最強布陣 NBA組の八村塁&渡辺雄太が合流 課題リバウンド力強化

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2024年06月26日 21:38  日刊スポーツ

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18年9月、バスケットボール男子W杯アジア2次予選でイランに勝利し笑顔を見せる八村(左)と渡辺

ホーバスジャパン最強布陣への準備が整った。日本バスケットボール協会は26日、パリ五輪の男子日本代表最終候補16人を発表。八村塁(26=レイカーズ)と渡辺雄太(29=グリズリーズ)のNBA組2人が新たにメンバー入りした。トム・ホーバス監督体制での八村合流は今回が初めてで、渡辺とのそろい踏みがついに実現。7月5、7日の強化試合韓国戦(有明アリーナ)が、21年東京五輪以来となる“デュオ再結成”の舞台となりそうだ。パリ五輪メンバーは今回の16人から、12人に絞り込まれる。


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パリ五輪ベスト8進出を目標に掲げるホーバスジャパンが、いよいよ“最強形態”となる。かねてパリ五輪出場への意欲を示していた渡辺雄、そして八村が参戦。待望の2つのピースが代表メンバーに加わる。


ここまで五輪出場を明言してこなかった八村だが、日本代表への熱い思いは持ち続けていた。昨夏の沖縄W杯は、NBAでのキャリアを見据えて辞退したものの、チームの奮闘は目に焼き付けていた。仲間たちが48年ぶりに自力での五輪出場を決めると、自身のSNSに日の丸や炎の絵文字を並べて祝福。自身は米国で腕を磨き、23−24年シーズンは1試合平均13・6得点と名門レイカーズを支える存在となった。


今年2月に八村がパリ参加に前向きな発言をした際、ホーバス監督は「塁が4番、ジョシュ(ホーキンソン)が5番、(渡辺)雄太が3番というラインアップは面白い。塁も雄太もリバウンドができるから、うちのリバウンドは絶対強くなる」と思い描いた。指揮官が挙げてきた課題の1つはリバウンド力。渡辺雄、そして八村が加わることで、高さへの不安は大きく解消される。


もう1つの課題とされた3点シュート成功率でも、2人の存在は大きい。渡辺雄は22−23年シーズン中に一時NBAトップの数字をマークするなど持ち味とする。八村も23−24年シーズンで全体12位の成功率42・2%を記録し、本場でもまれる中で大きく向上した。


東京五輪後は河村、富永、ホーキンソンらが代表の主軸に定着。八村がこのメンバーらとともにプレーするのは初めてとなる。本番まで残り1カ月。連係を深めることは急務で、7月5、7日の強化試合韓国戦は、貴重な機会となる。


渡辺雄、八村にとってのパリは、1次リーグ3連敗で敗退した東京五輪の雪辱を果たす舞台ともなる。ホーバス体制で、ダブルエースがそろうのは初めて。現有戦力との最終融合に入り、最強布陣がいよいよ整う。【奥岡幹浩】


○…パリ五輪代表メンバーは今回の16人→12人に絞り込まれるだけに、チームはここから最終サバイバルに入る。PF八村とSF渡辺雄に加え、PGは主将の富樫と河村、SGは富永と比江島、SF馬場、Cホーキンソンの8人の代表入りは濃厚。残り4枠を8人で争う構図となりそうだ。今回のメンバー発表では22、23日の強化試合オーストラリア戦から、山ノ内と張本の2人が外れ、八村、渡辺雄と入れ替わる形となった。


◆東京五輪VTR 1次リーグC組の日本はスペイン、スロベニア、アルゼンチンに敗れ、3連敗で敗退した。八村と渡辺雄はともに全試合先発出場。八村は1試合平均で全選手最長の出場約37・6分、同4位の22・3得点を記録した。渡辺雄は八村に次ぐ全体2位の35・5分出場し、同9位の17・7得点を挙げた。

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