66万円の東京ディズニーR「プライベートVIPツアー」、運営会社に聞いた

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2024年06月27日 18:20  Business Journal

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東京ディズニーランド・シンデレラ城

 東京ディズニーリゾートの「プライベートVIPツアー」に参加した客が、66万円も払ったにもかかわらず、「最初の3時間は地獄でした」と不満を投稿し、SNS上で大きな話題になっている。66万円もするVIPツアーとはどのようなものなのか。そのツアーで「地獄」と言われるほどの接客とは、どんなものだったのか。運営会社に聞いた。


 事の発端は6月9日、X上に「忖度抜きの66万する今回のディズニーVIPツアーの感想と情報」が投稿されたことだ。その内容は、「VIPツアーは6時間あって、3時間毎にガイドさんが変わるのですが、最初の3時間は地獄でした」と告発。「なぜならお客さんをツアーするには明らかに実力不足なガイドさんが出てきたからです」と述べ、大金を払ったにもかかわらず、その額に見合ったサービスを受けられなかったとの不満を漏らした。


 そもそも、このVIPツアーがどのようなものか、知っている人は少ないのではないだろうか。ディズニーリゾート内にある「東京ディズニーランドホテル」「ディズニーアンバサダーホテル」「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」のスイートルーム、もしくは今年6月にオープンした「ファンタジースプリングスホテル」の高級客室グランドシャトーに宿泊した客だけが申し込めるサービスで、専属のガイドがディズニーランドもしくはディズニーシーの中をお客の希望に合わせて案内してくれる。


 希望のアトラクションやキャラクターグリーティング施設を、少ない待ち時間で楽しめるほか、好きなパレードやショーを、特別な場所から鑑賞できる。また、ホテル滞在期間中は、パーク内やホテル内レストランを優先的に案内してもらえる。


 高級客室に宿泊し、VIP待遇を受け、さらに専属ガイドにさまざまな情報を提供してもらう。まさに、ディズニー好きにはたまらないサービスだ。だが、その価格は桁外れに高い。VIPツアーには44万円、55万円、66万円の3コースがある。ちなみに、パークのチケット代は含まれていない(とはいえ、ホテルの宿泊パックにチケット代が含まれているケースもある)。ホテルの宿泊費は変動制だが、ほとんどのケースで100万円はくだらないだろう。


 そんな大枚をはたいたツアーでは、最高級の“おもてなし”を期待するのも当然といえる。だが、件の投稿者は専属ガイドが明らかに実力不足だったと嘆く。さらには、自分の専属ガイドであるにもかかわらず、ツアー中に他の客に写真撮影を求められた際に、それに応じていたことに不満を漏らした。


 この投稿は現在、削除されており、真偽のほどは確認がとれない。一部のウェブメディアもこの投稿を紹介していたが、現在は記事が削除されている。


プライベートVIPツアーとはどんなものなのか

 そこでBusiness Journal編集部は、ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドに真偽をたずねるとともに、ツアーの詳細について話を聞いた。


――Xに投稿されていた内容が事実かどうか、確認できますか。


オリエンタルランド広報部「Xに投稿されていたツアーが、何月何日の何時のものであるかがわからず、事実確認ができませんでした。そのため、申し訳ございませんが、一般論としての回答しかできません」


――投稿では、ガイドが実力不足で、知識も不十分だったとの指摘があります。


オリエンタルランド広報部「ガイドになるキャストは、しかるべき研修を受け、責任者が十分な実力があると判断した者となっております。責任者が実力不十分と判断すれば、再度研修を受けさせています」


――ツアー中に、他の客の求めに応じて写真撮影していたとの指摘がありますが、通常は応じないものなのでしょうか。


オリエンタルランド広報部「基本はツアーのお客様の不利益にならないようにしますが、ほかのお客様への対応も可能な場合はあると思います。たとえば、ツアーのご案内中で、お客様にご説明している最中であればほかのゲストの写真撮影に応じることはありませんが、お客様が何かを観賞されている時間などでガイドの手が空いていれば、撮影をお受けすることがあってもいいと考えています。今回X上で指摘されているツアーが、どのような状況であったのかがわからないため、その是非を判断することは困難です」


――プライベートVIPツアーは44万円、55万円、66万円の3コースがあるとのことですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。


オリエンタルランド広報部「ツアーの詳細は公開しておらず、コースの違いについてもお話しすることができません」


 プライベートVIPツアーの詳細は、体験した人にしかわからないようになっているとのことだ。気になる方は申し込んでみてはいかがだろうか。


(文=Business Journal編集部)


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