「初めての一人暮らし」昭和・平成・令和で間取りや家具家電はどう変わった? 【800人調査】

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2024年06月28日 11:01  マイナビニュース

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アート引越センターは6月27日、一人暮らしに関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年5月下旬、10代〜20代頃に部屋を借りて一人暮らしを経験したことがあると回答した全国20代〜50代の男女800名を対象にインターネットで行われた。

○初めて一人暮らしをしたきっかけ



初めての一人暮らしを始めた年齢を聞いたところ、全年代で「18歳」が1位となった。きっかけとしては「進学・入学」が昭和・平成で1位、令和では2位となったことから、やはり高校卒業後の大学等への進学が一人暮らしを始めるきっかけとなる人が多いとわかる。一方、令和では22歳以降と回答した割合が全体的に高く、きっかけも「就職・転職」が1位になっており、さらには「はっきりした理由がない」状態で一人暮らしを始めた人も多いことから、令和ではライフイベントだけでなく、自主的に一人暮らしを始める人も多いのかもしれない。


○初めて一人暮らしをした部屋について



初めての一人暮らしは、それまで住んでいた都道府県内で始めたか、そうではなかったかを聞いたところ、昭和・平成は半数以上が一人暮らし先は「別の都道府県」と回答した一方、令和は67.3%の人が「同じ都道府県」と回答があったことから、令和のほうが比較的実家など、元々住んでいた都道府県内から出ずに一人暮らしをする傾向が見て取れる。


初めての一人暮らしの部屋のタイプと間取りで多かったのは 、昭和は「アパート /1R」が 、平成・令和では「アパート/1K」が最多となった。なお「アパート/1LDK」と回答した人は昭和が2 .1%だったのに対し、平成は8.3 % 、令和は14.9 %で、令和の方が広い部屋を選ぶ傾向が高い結果となった。 時代にともなって、住宅事情(間取りや住空間など)が変化していることも読み取れる。


○お部屋選びの際に重視したポイントは?



お部屋選びの際に重視したポイントを聞いたところ、どの時代もやはり一番は「家賃」だった。昭和・平成では他よりも差をつけて「通勤・通学時間」が次に選ばれたものの、令和では「路線やエリア」が2位となった。現在は分散出社、フレックス制度やリモート勤務など、さまざまな働き方や授業形態の多様化が影響しているのではないかと読み取れる。なお令和は「セキュリティ」を選んだ人が昭和・平成よりも多く、他の時代の一人暮らしよりも安全性を重視しており、防犯意識が高まっている傾向があるようだ。


○初めて一人で暮らした部屋の設備や家具家電について



初めての一人暮らしの部屋の設備を聞いたところ、「昭和は和室(畳)」の部屋が多かったのに対し、平成・令和は「洋式(フローリング)」の部屋が一般的になっていることがわかる。また、トイレについては昭和はまだ「共同トイレ」や「トイレ(和式)」だったと回答した人が多い一方、平成・令和は「トイレ(洋式)」や「トイレ(ウォシュレット付き)」が多くなった。その他には令和は5人に1人がオートロック付きの部屋に住んでおり、Wi-Fiや宅配ボックスなどの回答も多く、住居の備え付けの設備の充実化が見て取れる。

○部屋にない設備でほしかったものは?



初めての一人暮らしの部屋になかった設備のうち、欲しかった設備について聞いたところ、昭和・平成では「エアコン」が1位に、令和では「トイレ(洋式)」が1位となった。「お風呂(独立型)」を加えたこの3つの設備は全世代的にポイントが高くなった一方、「トイレ(ウォシュレット付き)」「浴室乾燥機」「IH」「Wi-Fi /光回線」「宅配ボックス」「食器洗浄機」は、平成、さらに令和と時代が進むにつれ増加しており、昭和ではなかった、もしくは一人暮らしの部屋には贅沢だった設備なのかもしれない。


○家具家電の設置率は昭和・平成・令和世代でさまざま



昭和・平成は6〜7割が設置していたテレビが、令和では大型のテレビ設置は多いものの設置率は全体で5割を切り、また「ステレオコンポ」や「ラジオ」といったオーディオ機器も昭和から令和にかけて設置率が減少している。一方で「パソコン」の設置率は平成と令和で増えており、スマホや携帯などのデジタル機器が普及したことによって、テレビや音楽をパソコンやスマホで楽しむ人が増えたのかもしれない。また「タンス」や「本棚」「食器棚」といった収納家具も昭和から令和にかけて設置率が減少しており、一人暮らしの部屋の形状や収納の様式に変化が起きていることがうかがえる。


○内装やインテリアで参考にした情報は?



初めての一人暮らしの部屋の内装やインテリアを考える際に、参考にした情報を聞いたところ、令和のほうが他の時代よりも、周りの意見やメディア、SNSなど、さまざまな情報源から参考となる意見や情報を取り入れていたことがわかった。一方で昭和・平成では「特にない」が共に6割を超えており、部屋の内装やインテリアについて、他のどこかから情報を取り入れる令和よりも情報源が少なかったのかもしれない。


○初めての一人暮らしのライフスタイルについて



初めての一人暮らしの部屋での過ごし方を聞いたところ、昭和・平成では半数以上が「テレビを見る」を選び、次いで「寝る」「友人と遊ぶ」などが多く選ばれていた。一方令和では、飛び抜けたポイントの回答があまりなく、「寝る」「SNSを見る」「動画を見る」「勉強(学校関連)をする」「友人と遊ぶ」といったものが同じくらいの割合で選ばれており、娯楽が「テレビを見る」ではなく、趣味や過ごし方が多様になっている傾向が見て取れる。


○初めての一人暮らしの満足度は?



一人暮らしを始めるまでに不安に感じていたことを聞いたところ、どの時代も最も多かったのは「お金のやりくり」となり、次いで「病気などの健康面」「自炊や掃除などの家事」「新しい環境に馴染めるのか」などが多く選ばれた。また、初めての一人暮らしは、どの時代も「楽しかった」と回答した人は7割以上で、近しい人に一人暮らしを勧めると答えた人は合計で約8割と、全体的に最初の一人暮らしの満足度は高かったことがわかった。(Yumi's life)

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