【陸上】佐藤風雅「ビビり散らかして…」移動で寝れずも貫禄の決勝進出 一発内定で初五輪狙う

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2024年06月30日 09:18  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

男子400メートル予選、力走する佐藤風(撮影・垰建太)

<陸上:日本選手権>◇29日◇第3日◇新潟・デンカビッグスワンスタジアム◇男子400メートル予選



3組1着の45秒79で今日30日の決勝へ駒を進めた佐藤風雅(ふうが、28=ミズノ)が「昨日までビビり散らかしちゃって…」と告白した。


今季は5月上旬の世界リレー(バハマ)で男子1600メートルリレーのパリオリンピック(五輪)出場権獲得に貢献も、5月19日のセイコー・ゴールデングランプリ(GGP)は体調不良により欠場。実戦から遠ざかり、不安を感じていた。移動の新幹線でもなかなか眠れない。「いつもは動画を見ながら寝落ちするんですけど、今回は『おぉー!』ってなっちゃって」と、興奮からか目が覚めてしまった。


ただそれでも大会前夜は熟睡して予選を迎え、「スタートを切った瞬間から自分の動きができた。うまくまとめられた」と手応えをつかんだ。


決勝では予選で45秒16をマークした中島佑気ジョセフや、日本記録保持者の佐藤拳太郎(ともに富士通)らとの激しい争いが予想される。佐藤風は参加標準記録(45秒00)を突破しており、優勝すれば五輪代表に一発内定。3位以内でも代表入りが濃厚となる。


22年世界選手権から2大会連続で準決勝へ進出し、日本歴代3位の自己記録(44秒88)を保持する28歳は「標準を切っているからこそ周りの方から注目していただける。プレッシャーはものすごいですが、それを跳ね返せたらその先に結果が待っている。今日やっと雲が晴れた。ビビり散らかすのがやっと終わったかな」と笑顔を見せた。


「優勝即内定が一番気持ち良く五輪へいける」


遅咲きのロングスプリンターが、堂々と自身初の五輪切符をつかみにかかる。

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