<陸上:日本選手権>◇6月30日◇第4日◇新潟・デンカビッグスワンスタジアム◇男子110メートル障害決勝
13秒04の日本記録保持者の村竹ラシッド(22=JAL)が、13秒07(追い風0・7メートル)で初優勝を飾り、パリ五輪代表に内定した。
中盤から抜け出すと、後半の加速で後続を引き離してゴールを駆け抜けた。自身の持つ日本記録13秒04にあと0・03秒差に迫った。
予選から後続を寄せ付けない走りで、圧倒的強さを見せつけた。
予選は13秒29(向かい風0・8メートル)でトップ通過。準決勝も五輪参加標準記録(13秒27)を上回る13秒14(向かい風1メートル)をマークして、全体トップで決勝進出を決めた。
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すでに五輪参加標準記録は切っており、今大会で優勝すれば五輪代表に内定する状況だった。
これで東京五輪代表選考を兼ねた21年の日本選手権で決勝でフライング失格したリベンジを果たした。村竹は「この3年間で自分の無力さや世界との壁などいろんなものが自分を苦しまたが、それから解放されてホッとしている。五輪では世界に食らい付いて、決勝目指して最高のパフォーマンスをしたい」と話した。
◆村竹ラシッド(むらたけ・らしっど)2002年(平14)2月6日生まれ、千葉・松戸市出身。跳躍競技の経験があるトーゴ人の父を持ち、相模台小5年で陸上を始める。松戸一中1年時からハードル種目に専念。松戸国際高3年時に全国総体男子110メートル障害優勝。順大3年時の22年に世界選手権代表。4月にJALへ入社。身長179センチ。
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