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<陸上:日本選手権>◇30日◇最終日◇新潟・デンカビッグスワンスタジアム◇女子100メートル障害(ハードル)決勝
女子100メートル障害の福部真子(28=日本建設工業)が初の五輪切符をつかみ、満面の笑みを浮かべた。
12秒86(向かい風0・2メートル)で2年ぶり2度目の優勝。準決勝で参加標準記録(12秒77)を突破しており、優勝で内定となる選考条件を満たした。日本記録保持者の28歳は「山あり谷ありの競技人生だったが『去年の経験があって今がある』と心から言える」と笑った。
広島皆実高時代には全国高校総体で3連覇したハードラー。その後は伸び悩む時期が続いたが、22年には初めて世界選手権に出場した。ただ、23年日本選手権ではただ1人参加標準を突破しながら4位となり、各国最大3枠の世界選手権切符を逃した。涙に暮れたが、そこで立ち止まらなかった。
「誰よりも早くパリへの準備を始めた」
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今季序盤も調子が上がらない中、諦めずに肉体改造を継続。1日2食の日も設け「お肉は食べない。魚だけ。脂質をカットして、徹底的に減量して」。この1カ月で体脂肪率を10%から7%へと減らし、体のキレを取り戻そうと努めた。
苦難を乗り越え、ようやく手にした五輪切符。1カ月後の大舞台ではさらなる好記録を狙う。「12秒8や7では話にならない。もう1段階、2段階、ギアを上げていく」。次はパリで笑顔の花を咲かせる。【藤塚大輔】
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