<陸上:日本選手権>◇6月30日◇第4日◇新潟・デンカビッグスワンスタジアム◇女子走り幅跳び決勝
女子走り幅跳びの秦澄美鈴(28=住友電工)が初の五輪出場を決めた。
6回目の試技で6メートル56(追い風1・4メートル)を跳び、4年連続5度目の優勝。すでに参加標準記録(6メートル86)を突破しており、優勝で内定となる選考条件を満たした。「ホッとしている」と胸をなで下した。
大阪・山本高から陸上を始め、武庫川女子大時に走り高跳びから走り幅跳びに転向。22年には世界選手権にも初出場した。初舞台での決勝進出を目指したが、結果は予選落ち。帰国後は約10日も自室にこもるほどショックを受けたが、その経験から「できなかったことではなく、一年を通じてトータルではどうなのかを大切にするようにしよう」と思考法を変化させた。
翌23年には17年ぶりの日本新となる6メートル97を記録し、参加標準を突破。世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグにも出場した。実績を重ねて挑む五輪へ「自分の跳躍に集中したい」と気を引き締めた。
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