【陸上】田中希実「亀のような歩み」吐露も「世界と勝負…向かっていく」2種目出場パリへ決意

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2024年07月01日 15:15  日刊スポーツ

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陸上パリ五輪代表日本代表内定選手会見に出席した、左から福部、村竹、田中、秦

女子1500、5000メートルの2種目でパリオリンピック(五輪)代表に内定している田中希実(24=ニューバランス)が1日、新潟市内で会見に出席し、世界と戦う姿勢をあらためて強調した。


田中は27日開幕の日本選手権(新潟)に出場し、すでに内定済みだった5000メートルに加え、800メートル、1500メートルの3種目に挑んだ。1500メートル決勝では参加標準記録を上回る4分1秒44をマークし、2種目めのパリ切符を獲得。800メートルでの出場権獲得はならなかったが、異例の“4日間5レース”を駆け抜けた。大会前の時点では、内定会見の場で「5000メートルへの意気込みを語ると思っていた」というが、2種目での出場が決まり「1500メートルを(世界ランキングの)ポイントを待つことなく自分の力で2種目の権利を勝ち取れたことがうれしい」とうなずいた。


パリでは両種目での入賞を目指していたが、「春から世界の標準が上がっていって、ギャップが大きくなっている。成長した実感も得られるが、私は亀のような歩み。今は具体的な目標を口にするのは怖いレベル」と冷静に現在地を見定めている。その上で目指すのは、1500メートルが3分55秒以内、5000メートルは14分20秒以内と、日本記録を大幅に上回るタイム。「『日本人には無理だろう』と思ってしまうが、世界と勝負するには、そこに向かっていくしかない。今、その数字を口にした時に『無理かもしれない』と思ってしまうが、その数字へ向かっていかないといけないと、この場に立ってあらためて感じています」と気を引き締めた。


パリ五輪日本代表はすでに内定済みの24選手のほか、世界ランキングによっても代表入りの可能性がある。7月2日に世界陸連から五輪出場資格選手が公表され、同3日以降に第1次日本代表内定選手が発表される見通しとなっている。


会見には日本選手権でパリ五輪代表に内定した男子110メートル障害の村竹ラシッド(JAL)、女子100メートル障害の福部真子(日本建設工業)、女子走り幅跳びの秦澄美鈴(住友電工)も出席した。

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