シルバーを基調とした流線型設計のEcoFlow DELTA Pro 3 EcoFlow Technology Japanは、誰もが手軽に節電を実現できる家庭用蓄電池とうたう新製品のEcoFlow DELTA Pro 3を6月25日に発売した。4kWhの大容量バッテリを内蔵し、2台のエクストラバッテリと連結すると12kWhまで増量が可能だ。
また、EcoFlowアプリを使えばDELTA Pro 3のバッテリ残量や使用可能時間などをスマホで確認することができ、各入力ポートからの充電状況や接続機器の遠隔制御も可能だ。
●切替分電盤を使用して既設の太陽光発電システムにも導入が可能
前述のとおり、DELTA Pro 3は13の出力ポートを備えており、200V対応のポートも付いている。しかし、家庭内には照明器具やビルトイン機器など、電源プラグが露出しておらずDELTA Pro 3と直接接続できない家電製品もある。
これらの機器に対しては、分電盤に切替分電盤をバイパスで接続することで対応が可能だ。例えば、すでに電力会社と系統連携して太陽光発電で発電した電力を売電しているというケースでは、分電盤に切替分電盤をつないでDELTA Pro 3と接続すると、系統連系システムに変更を加えることなく従来どおり売電をしながら蓄電池への充電や機器への給電も行える。
太陽光発電による電力を売電せずに自家消費に回しているケースの場合は、太陽光パネルとDELTA Pro 3を直接、接続。上記と同様に切替分電盤を用いることで、太陽光パネルで発電した電力をDELTA Pro 3で蓄電し、機器への給電を行える。
切替分電盤は簡単な施工が必要だが、DELTA Pro 3と接続することで前述の照明器具やビルトイン機器への給電も可能となる。さらに突然の停電時でもパススルーで常時接続している機器に対しては、停電後10ms以内に自動で電力を供給する停電対策機能を搭載。また、据え置き型の家庭用蓄電池と異なり、本体底にタイヤが付いているため移動や屋外への持ち出しもできる。
大容量で高性能のDELTA Pro 3の販売価格は53万9000円で、専用エクストラバッテリは39万6000円。オプションでは卒FIT後の家庭におすすめというDELTA Pro 3と専用エクストラバッテリに切替分電盤を加えたセットが104万5000円。手軽に節電を実現するDELTA Pro 3と400Wソーラーパネルのセットが66万5500円だ。