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前回からの続き。私は山崎ノリコ(38歳)、子どもは小学生のユリカと年中のケントのふたりです。夫のマコトは多忙で、育児や家のことにほとんど関わりません。ワンオペ育児の辛さを抱えながら、長らく専業主婦として生活してきましたが、下の子が年中に上がったタイミングで仕事を始めました。そこで「中川タツヤ」と出会いW不倫の関係になったのです。しかし奥さんにバレてしまい……私は思い切って奥さんに直接「離婚してタツヤさんと結婚したい」と伝えましたが、聞き入れてもらえませんでした。それでも私は、タツヤヘの想いをあきらめきれてはいなかったのです……。
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不倫と生活の不満を隠すことは難しく……夫に打ち明けることを決めました。子どもが寝静まったある夜、久しぶりに夫と向き合って座りました。その後、夫の対応は……。
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夫は怒らず不満を言うとすんなり受け入れてくれました。私たちは再構築をすることに……。夫は弁護士を雇ってくれました。
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下手な字でつづられた手書きの謝罪文は、弁護士に送られてきたというタツヤからの手紙でした。
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彼が慰謝料を払えないのは事実でしょう。でも……
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彼の甘い言葉を信じたかった自分がいました。一晩中、むせび泣きました。一生分の涙でした。
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夫だって私に見切りをつけてる。子どもが小さいから、母親の役目を果たせばいいと思っているはず。最初から私を愛していたわけじゃなかった。
仕事をもって、家族をもって、そんな社会的な「当たり前」が欲しかっただけ。それを保つために、私が必要だったのだと思います。
父親・母親として、表明上理想的な家族を死ぬまで送るのでしょう。
あれからずっと空虚な気持ちを抱えたまま、平穏に見える繕った生活をしています。これが私の不倫の罰なのかもしれません。
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原案、脚本・編集部 作画・加藤みちか 編集・横内みか