老後貧乏にならないために心がけたい3つのこと

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2024年07月01日 20:30  All About

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老後貧乏というと、お金ばかりにスポットを当てられる傾向がありますが、豊かに暮らすためには物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさも大切にすることが必要です。

老後はお金だけでなく、人間関係も大切な財産になる

老後貧乏にならないため、どのようなことを心がけていけばよいのか、3つのポイントを解説していきます。

老後のお金を心配する人はとても多いのですが、お金と同時に大切な財産なのが「人」、人間関係なのではないでしょうか。

豊かな生活は、心地よい人間関係があってこそ成り立つもの。大切な財産をどのように築くのか、守っていくのか、心の貧乏にならないための人付き合いについて考えてみましょう。

心がけたいポイント1:家族との関係を再考する

老後を迎える頃に訪れる大きな問題となるのが、相続問題です。自分の財産をどのように引き継ぐのかも大切ですが、親の財産をどのように引き継ぐのかも重要なことです。それぞれに思いはあると思いますが、基本的には法定相続分で分配することを心がけましょう。「法定相続分」というのは、各相続人の取り分として法律上定められた割合のことです。法律に則っているため揉める理由が少なくなるからです。

なかには、「揉めたくないから要らない」と相続を放棄する人もいますが、安易に決めず、自分の家族はどのように考えているのかも考慮して放棄するかを決めることが大切です。

また、自分の財産を引き継ぐときにも公平に法定相続分で引き継ぐように遺言書を残すなど、家族の誰かを特別な扱いをするのを避けるようにしましょう。そうすることで、トラブルの火種を抑えることにも役立ちます。

引き継ぐ方としては、より多く助けてくれた、その子が大変な状況にあるからと思いはさまざまなのですが、明確な理由なしに特定の家族に多くの財産を引き継ぐのは、自分が旅立った後の家族関係を壊しかねません。

特に家族の場合には、年齢を重ねたときに起こる介護問題などもあります。いつでも協力し合える態勢を整えておくためには、相続人になるであろう人々の気持ち。公平を心がけることで、皆が同じマインドで家族の困りごとを解決することにもつながっていくのです。

心がけたいポイント2:家族以外の人間関係を作っていく

年齢を重ねるごとに人間関係を築いていくのは難しくなります。つらいとき、楽しいとき、一緒に悲しんでくれる人、喜んでくれる人がいることは、大きな財産のひとつ。友好な友達関係を続けていくためにも、こまめに連絡を取るなどの近況を分かち合うことが大切です。

特に友達が多い人の場合、惰性で付き合っている人も少なくありません。年齢を重ねると友達と会う時間は貴重なもの。自分の心に問いかけて、人間関係を整理することも必要です。

今まで、さまざまなコミュニティーで多くの人たちと人間関係を築いてきたと思います。その中から、また新たに付き合っていける人は誰かを考えてみてはいかがでしょうか?

心がけたいポイント3:生きがいを作る

財産と言うと、モノなどに執着しがちなのですが、目に見えない財産も大切なのです。目に見えない財産とは、人間関係のほかに「生きがい」もあります。

まずは、自分にとっての生きがいは何かを考えておくことです。

自分の趣味は何か、誰とどのようなことをしたいのかも大切です。趣味が生きがいの人にとって、ともに過ごす友達は大切な存在です。自分の人生を輝かせるためにも、自分にとっての生きがいを見つけましょう。

老後貧乏というと、お金のことのみに意識が向いてしまいます。とはいえ物質的な豊かさとともに、心の豊かさにもスポットをあてることが大切です。

心が満たされなければ、本当の豊かさを感じることは難しいのです。誰かと分かち合う、ともに歩むためにも人間関係を大切にしていきましょう。

老後貧乏にならないために心がけたいことは以下の3つです。

(1)家族とは公平に付き合うこと
(2)誰と付き合いたいのか、友達関係を見直す
(3)生きがいを見つける

将来について、考えてみてはいかがですか?

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)

金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
(文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))

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