【ハンドボール】司令塔・安平光佑が8得点でフェロー諸島に雪辱「100%で冷静に」27日五輪初戦

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2024年07月03日 21:51  日刊スポーツ

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パリ五輪ハンドボール男子日本代表に選ばれた安平光佑(2024年6月28日撮影)

<ハンドボール 強化試合:日本31−25フェロー諸島>◇3日◇代々木第1体育館



36年ぶりの自力出場でパリ五輪に臨むハンドボール男子日本代表「彗星(すいせい)ジャパン」が3日、本番へ弾みをつけた。東京・代々木第1体育館でフェロー諸島との強化試合に臨み、31−25で勝利。右足首捻挫が懸念された司令塔の安平光佑(24=バルタル)は両チーム最多8得点で、1日の第1戦で29−30と敗れた雪辱を果たした。チームは14日にドイツ遠征へ出発。4月に就任したカルロス・オルテガ監督(52)が指揮し、パリでは東京五輪11位から目標の8強へステップアップする。


   ◇   ◇   ◇


2日前によぎった不安を、安平が吹き飛ばした。前半3分、中央から左へ切り込み先制点。2−2の5分には味方の勝ち越し点をアシストし、続けて自身の7メートルスローで4−2と主導権を握った。前半を14−10で折り返すと、試合を通してGK中村匠が好セーブを連発。攻守の歯車がかみ合い、司令塔は「日本のファンの皆さんの前で勝利できてうれしい。速攻や戦術が良かった。もっと研究していきたい」と収穫を喜んだ。


待ちわびた舞台が近づく。負傷の影響で第1戦は7メートルスローのみだったが、痛み止めを服用して仲間を引っ張った。富山県で生まれ、小学生のころからDVDで「面白いプレーが好き」と本場欧州の試合を見続けた。氷見高の主将として高校総体、選抜、国体の3冠。日体大を中退後に海を渡り、昨年9月にはポーランドのプウォツクで日本男子初の欧州チャンピオンズリーグ出場を飾った。フェロー諸島は今年の欧州選手権に初出場し、強豪ノルウェーと引き分け。その新興チームを寄せ付けなかった。


五輪初戦は27日クロアチア戦。2月に突然辞意を表明したダグル・シグルドソン前監督が率いる相手と戦う。安平は「初戦のクロアチアが目標。まずはそこを100%で戦いたい。冷静に臨みたい」と誓った。自信を胸に、真価が問われる舞台に向かう。【松本航】


▽オルテガ監督(7年ぶりに監督復帰して初勝利)「GKが非常の良いプレーをし、防御面も改善された。安平が入り、攻撃面も良くなった。対戦国の映像もしっかりと研究した上で、改善点を見つけていきたい」


◆ハンドボール 1チーム7人がコート上でプレーし、30分ハーフ。攻撃側はゴールから6メートルの距離に引かれた半円のラインの外からシュートを打つ。試合中の交代はいつでも何度でも可能。明らかな得点機会を守備側が反則で阻止した場合は、GKと1対1でシュートする「7メートルスロー」が攻撃側に与えられる。

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