アル・イテファクを率いるスティーヴン・ジェラード監督が、現役時代に提示された2クラブからのオファーを振り返りつつ、自身の決断の正当性を主張した。7日、スペイン紙『アス』が同監督のコメントを伝えている。
現在43歳のジェラード監督は、現役時代にリヴァプールなどで活躍。幼い頃から同クラブのアカデミーに所属し、1998年11月にトップチームデビューを飾った。2000−2001シーズンからはレギュラーに定着すると、2014−2015シーズン終了後に退団するまで公式戦710試合出場185ゴールをマーク。リヴァプールにチャンピオンズリーグやFAカップなどのタイトルをもたらし、クラブを代表するレジェンドとしての地位を築いた。
現役引退後は指導者へと転身し、2023年7月からアル・イテファクを率いるジェラード監督。今年1月には契約期間を2027年6月30日まで延長しており、2023−24シーズンはサウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)でクラブを6位フィニッシュに導いている。
そんな同監督は、サウジアラビアメディア『MBCグループ』のYouTubeチャンネルに出演。自身のキャリアを振り返るなかで、「レアル・マドリードとチェルシーからのオファーもあった」と明かしつつ、「私の心は常にリヴァプールにあった。その決断を後悔したことは一度もない。もし過去に戻っても同じことをするだろう」と語った。
また、「アル・イテファクにメッシを迎えることは私にとって夢だ。彼は素晴らしい選手だし、クラブにとって大きな財産になるだろう。彼がサウジアラビアに移籍するのが難しいのは分かっているが、夢を見るのは悪いことではない」と現在の野望を告白。SPLではポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)がプレーしているが、「クリスティアーノもメッシも、サッカー界で信じられないようなストーリーを持つ素晴らしい選手だ。2人とも伝説的な選手だから、どちらかを選ぶことはできない」と見解を示している。