第33回オリンピック競技大会(パリオリンピック2024/パリ五輪)に向けた日本女子代表(なでしこジャパン)が8日に始動。初日の練習後、DF清水梨紗がメディアの取材に応じた。
2大会連続6度目の五輪出場となるなでしこジャパンはグループCに入り、7月25日(日本時間26日0時)に第1節のスペイン女子代表、同28日(日本時間29日0時)に第2節のブラジル女子代表、同31日(8月1日0時)に第3節のナイジェリア女子代表と対戦する。なお、本大会開幕前の7月13日には『MS&ADカップ2024〜能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登〜』でガーナ女子代表との対戦が予定されている。
28歳の清水にとっては自身2度目のオリンピック挑戦に。5月中旬に行われたウィメンズ・スーパーリーグ(イングランド女子リーグ)最終節以降は実戦から遠ざかっているが、この日は1対1などのメニューを消化。「初日に向けて動いてくるというのがチームから提示されていたので」と前置きしつつ、「13日まで時間がないですが、そこから逆算しても初日にみんながフォーカスしているというのは今日の練習で伝わりましたし、自分自身も意識していたので、良いスタートが切れたと思います」とコンディション面には手応えを示した。
パリ五輪では中2日間隔という過酷なスケジュールで試合が進む。清水は「中2日ということで勢いが大事になってくる。これから気持ちだったり、戦術面だったり、コンディション面を高めていければと思います」とコメントしつつ、この日行われた1対1のメニューにも触れ、「試合に置き換えても絶対必要なことなので、きつい練習をしながらチームとしても個人としても積み上げていきたいと思います」と言葉を続けた。
パリ五輪の初戦まで残された時間は約2週間。「まずは試合感を戻すことが大事」と強調した清水は、本大会にかける強い思いを次のように口にした。
「ワールドカップやオリンピックといった大会に出場して、自分は悔しい思いしかしていないし、アンダー世代を含めて世界を取ったことがない。そういった部分で強い気持ちはありますし、また次、また次と言うのは嫌なので、この大会にかけてチームが優勝できるように取り組みたいと思います」