再出発を図るMFサウールのセビージャ移籍が現実味？　アトレティコと契約解除でフリー加入の可能性も

　セビージャは、アトレティコ・マドリードに所属するMFサウール・ニゲスの獲得を目指しているようだ。8日、スペイン紙『エル・デスマルケ』が報じている。

　2022−23シーズンのヨーロッパリーグこそ制覇したものの、ここ2年は低迷が続いているセビージャ。再出発を図る新シーズンに向けては、ラス・パルマスで功成り名を遂げたガルシア・ピミエンタ監督を招聘。加えて、新戦力第1号としてCSKAモスクワから左WGチデラ・エジュケを迎え入れている。

　そんなアンダルシアの雄が次に獲得を目指しているのが、アトレティコ・マドリードに所属するMFサウール・ニゲスのようだ。トップチームデビュー時から将来を嘱望されると、2017年夏にチームトップクラスとなる年俸約1500万ユーロ（約26億円）・契約期間9年の大型契約を締結したが、ここ数年は出場機会が限定的に。『エル・デスマルケ』によると、同選手を中盤の最優先ターゲットに据えるセビージャは、クラブ間の交渉を開始させており、移籍成立および3年契約締結に楽観的な見方と報じている。

　その理由として『エル・デスマルケ』は、サウール本人もセビージャ移籍を“強く”望んでいると指摘。停滞しているキャリアからの脱却を目指す中で、アトレティコ・マドリードとの契約解除も視野に入れ、大幅な減俸も厭わない構えという。一刻も早く、ピミエンタ新監督のチームに合流し、プレシーズンのトレーニングキャンプに参加したいと考えているようだ。

　加えて、新プロジェクトに向けた予算を捻出したいアトレティコ・マドリードの財政状況も追い風に。ディエゴ・シメオネ監督の構想外となった“高年俸選手”の退団を断固拒否することはなく、同紙は「今後数時間以内にすべてが決まる可能性もあるだろう」と見解を示している。