○ 楽天 5 − 0 西武 ●
<14回戦・楽天モバイル>
快勝した楽天は2連勝。今季初完封で3勝目(7敗)を挙げた先発の岸孝之投手(39)は、プロ野球史上48人目となる通算2500投球回を達成した。
岸は古巣の西武打線を相手に5回まで1安打投球。6回と7回は先頭打者の出塁を許したが、後続をキッチリと退けゼロを重ねた。6回を投げ終えた時点で通算2500投球回に到達。これまで何度もバッテリーを組んで来た西武・炭谷から花束を贈られた。
8回以降は2イニング連続3者凡退で締め、9回119球、3安打無失点、2奪三振無四球の快投。自身が持つ38歳8ヵ月での球団最年長完封記録を、39歳7ヵ月に更新した。
打線は2021年10月15日から13連敗中だった西武先発・今井をついに攻略。初回は1番・小郷、2番・中島の連打を口火に2点を先制すると、3回も先頭・小郷の二塁打などで一死満塁とし、5番・鈴木大の右前適時打、6番・村林の左犠飛で2点を追加。3回までに4点を奪い、天敵右腕に3年ぶりとなる土をつけた。
鈴木大とともにお立ち台に上がった岸は、開口一番「勝ててよかったです」と安堵の表情。「チームに貢献するためには勝ちしかなかったので、ホントに結果だけがほしかった。まずは『6イニングを何とか投げ切りたい』と思って(試合に)入ったんですけど、ゼロが続いたので完封を目指して頑張りました」と快投を振り返った。
通算2500投球回到達については「みなさんに感謝しかないですし、使ってくれなきゃここまで投げることはできなかった。イーグルスファンのみなさんのために投げてきたつもりですけど、最初はライオンズのファンのために投げてきた結果がこういう数字になった」と、対戦相手だった古巣・西武にも感謝。今後の意気込みを問われると「まだまだ投げます。よろしくお願いします!」と力強く宣言した。