まさに“無敵艦隊”？　スペインの代表＆クラブチームは主要大会決勝で23試合負け知らず

　EURO2024・決勝が14日に行われ、スペイン代表がイングランド代表を2−1で破り、大会史上最多4度目の優勝を飾った。

　試合は後半立ち上がりの47分、FWラミン・ヤマル（バルセロナ）のパスからFWニコ・ウィリアムズ（アスレティック・ビルバオ）がダイレクトでゴールネットを揺らし、スペイン代表が先手を取る。だが、イングランド代表も73分、MFジュード・ベリンガム（レアル・マドリード）からの落としを受けたMFコール・パルマー（チェルシー）が左足でミドルシュートを突き刺し、試合は1−1に。延長戦突入も予想されるなかで迎えた86分、DFマルク・ククレジャ（チェルシー）のアーリークロスをFWミケル・オヤルサバル（レアル・ソシエダ）がダイレクトで沈め、土壇場でスペイン代表が勝ち越しに成功。試合はこのままタイムアップを迎え、スペイン代表が欧州のナショナルチームの頂点に立った。

　この決勝を終え、データサイト『Opta』がスペインのチームにまつわる面白いデータを紹介している。今回、スペイン代表がイングランド代表を下したことにより、主要大会の決勝において、スペインのナショナルチーム・クラブチームが、他国のナショナルチーム・クラブチーム相手に23連勝を飾ったという。

　これは2001−02シーズンのチャンピオンズリーグ（CL）決勝で、レアル・マドリード（スペイン）がレヴァークーゼン（ドイツ）を2−1で破ったところからスタート。以降、スペイン代表、そしてスペインのクラブチームは、CL、ヨーロッパリーグ（EL／前身大会のUEFAカップ含む）、FIFAワールドカップ、EUROにおいて、23戦全勝をキープしている。なお、スペインのクラブチームが前記の大会決勝で敗れたことはあるものの、それはいずれも“スペイン勢”同士の対決だった場合。他国のクラブチームと対戦した場合は2001−02シーズンから負け知らずだ。

　2002年以降の主要大会決勝において、スペインの代表・クラブチームが他国のチームと対戦した際の結果一覧は下記の通りとなっている。

▼スペインの2002年以降決勝戦一覧
2001−02　CL決勝　レヴァークーゼン（ドイツ）　1−2　レアル・マドリード（スペイン）
2003−04　UEFAカップ決勝　バレンシア（スペイン）　2−0　マルセイユ（フランス）
2005−06　CL決勝　バルセロナ（スペイン）　2−1　アーセナル（イングランド）
2005−06　UEFAカップ決勝　ミドルズブラ（イングランド）　0−4　セビージャ（スペイン）
2008　EURO決勝　ドイツ代表　0−1　スペイン代表
2008−09　CL決勝　バルセロナ（スペイン）　2−0　マンチェスター・ユナイテッド（イングランド）
2009−10　EL決勝　アトレティコ・マドリード（スペイン）　2−1　フルアム（イングランド）
2010　南アフリカW杯決勝　オランダ代表　0−1　スペイン代表
2010−11　CL決勝　バルセロナ（スペイン）　3−1　マンチェスター・ユナイテッド（イングランド）
2012　EURO決勝　スペイン代表　4−0　イタリア代表
2013−14　EL決勝　セビージャ（スペイン）　0−0（PK戦：4−2）　ベンフィカ（ポルトガル）
2014−15　CL決勝　ユヴェントス（イタリア）　1−3　バルセロナ（スペイン）
2014−15　EL決勝　ドニプロ（ウクライナ）　2−3　セビージャ（スペイン）
2015−16　EL決勝　リヴァプール（イングランド）　1−3　セビージャ（スペイン）
2016−17　CL決勝　ユヴェントス（イタリア）　1−4　レアル・マドリード（スペイン）
2017−18　CL決勝　レアル・マドリード（スペイン）　3−1　リヴァプール（イングランド）
2017−18　EL決勝　マルセイユ（フランス）　0−3　アトレティコ・マドリード（スペイン）
2019−20　EL決勝　セビージャ（スペイン）　3−2　インテル（イタリア）
2020−21　EL決勝　ビジャレアル（スペイン）　0−0（PK戦：11−10）　マンチェスター・ユナイテッド（イングランド）
2021−22　CL決勝　リヴァプール（イングランド）　0−1　レアル・マドリード（スペイン）
2022−23　EL決勝　セビージャ（スペイン）　1−1（PK戦：4−1）　ローマ（イタリア）
2023−24　CL決勝　ドルトムント（ドイツ）　0−2　レアル・マドリード（スペイン）
※2006−07EL決勝、2011−12EL決勝、2013−14CL決勝、2015−16CL決勝はスペイン勢対決の決勝


【ハイライト動画】スペインがイングランドを破り4度目のEURO制覇