参議院本会議で2024年5月17日、信号無視や“ながら運転”など自転車の悪質な交通違反に“青切符”を交付して反則金を納付させることを新たに規定する改正道路交通法が可決·成立。11月1日から施行されることが予定されている。
(参考:漫画『自転車事故を目撃した話』を読む)
自転車関連の事故は増加しており、接触した際の怪我リスクが高い子どもを守るための環境整備は急務だ。そのことは、5月下旬にXに投稿された、自転車事故に遭った子供を目撃した様子を描いた漫画『自転車事故を目撃した話』を読むとより一層強く感じる。
作者のようみんさん(@imoyamayoumin)は普段ブログやインスタなどでフォロワーから寄せられた体験談をベースに漫画を作成していると話す。自転車の交通マナーについて考えたくなる本作を制作した背景など話を聞いた。(望月悠木)
■「私もこの中年男性の人みたいになるかもしれない」
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――『自転車事故を目撃した話』は実話をベースにしたお話ですか?
ようみん:フォロワーさんから体験談を募集しており、「ぜひ、注意喚起の一つとして描いていただきたい!」とメッセージをもらい制作しました。本作を通して、少しでも「気を付けよう」と思ってもらえると嬉しいです。
――接触事故に遭った子どものことを考えると悲しくなります。加害者の“逆ギレ”にもリアリティがありますが、本作を制作していた時の心理状況についてお聞かせください。
ようみん:私は10歳と7歳の姉妹を育てる母親ですので、「いつか自分の娘たちも同じ状況がきてしまうのではないか」と感じながら描きました。その一方で、「私もこの中年男性の人みたいになるかもしれない」という危機感も覚えました。
――本作を描き上げた時にはなにか心境の変化などはありましたか?
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ようみん:本作を描き上げた後は、改めて子どもたちに何度も自転車のスピードの速さを伝えました。私の家の近所で自転車と子供がぶつかる事故も珍しくないので。
――ショッキングな内容だった一方で、作画は優しいタッチでした。作画で意識したことを教えてください。
ようみん:私自身、バイオレンスなシチュエーションは苦手です。「なるべく優しめに描こう」と意識しました。
――最後に今後はどのような漫画を制作していきたいですか?
ようみん:『LINEマンガ』で連載している漫画(『家族を捨てて性欲に走ったクズ夫との最悪結婚生活』)はもちろん、本作のようにフォロワーさんからいただいた体験談をベースにした漫画を描いていきたいです。体験談はブログやSNSで募集中なのでぜひ連絡ください! また、「いつか書籍を出したい」という夢もあるので頑張りたいです!
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(望月悠木)
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