近居だからと私たちに干渉してくるようなこともない義姉。私たちは互いに良い距離を保てていると思っています。
義両親は遠くに住んでいますが、独身の義姉が近くに住んでいます。それからしばらくして……。
私たちは結婚してから義姉のお宅にお邪魔することになりました。しかしそこで衝撃の光景を見てしまったのでした。
私はきょろきょろと見まわすと、ある部屋に目が留まりました。ドアの前にはゴミ袋が置いてあり、何かが詰まっているであろう段ボール箱も高く積まれています。
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私が思わず眉をひそめると、タカユキが「あそこの部屋だ」と言って歩き出しました。向かった先はなんと……そのゴミ屋敷のように見える部屋だったのです。
呆然とする私をよそに、タカユキはインターホンを鳴らしました。なかからは以前と変わらない様子の義姉が顔を出しました。
そのままドアを押し開けながら「どうぞどうぞ」と私たちを招き入れます。「おじゃましまーす」と言いながら、表情ひとつ変えずに家にあがるタカユキ。私は少し固まってしまいました。
義姉であるハナさんが優しそうでホッとしていたのもつかの間、なんとハナさんはゴミ屋敷、いわゆる“汚部屋”の住人でした。
初めてお部屋にお邪魔したときの衝撃はいまだに忘れられません。お茶すら手をつけるのを戸惑うという体験は初めてでした。
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安心した日々をすごしていましたが、タカユキからの「姉ちゃんの部屋、片付けにいってやってくれよ!」というひと言により、私は急に不安に駆られてしまうのでした。
【第2話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・Ponko 編集・横内みか