若虎が投打に躍動！4勝目を挙げた村上頌樹に平松氏「今年は苦しみながら勝っていくような投球になる」と昨年との違いを説明

◆ 「結構苦しんでますね…」

　阪神が中日に快勝。後半戦の初戦を5−1でモノにした。この日は若虎の活躍が勝利を呼び込んだ。

　阪神の先発・村上頌樹は初回、いきなり無死二・三塁を背負ったが、中日のクリーンアップ3人を押さえ付け無失点スタート。2点リードの三回は細川成也の打球直撃もあり無死満塁の大ピンチとされたが、中田翔をショートフライ、オルランド・カリステをピッチャーゴロ併殺でしのいだ。結局6回までは投げ切り、自己ワーストタイの被安打11ながらも得点は5回に許した1点のみと粘りきった。打線は初回、中日先発・小笠原慎之介から3番・4番の連続タイムリーで2点を先制すると、1点リードの8回には森下翔太に3ランが飛び出し、中日の息の根を止めた。

　お立ち台に上った投のヒーロー村上は「だいぶ打たれてしまってピンチばっかりだったんですけど、最少失点に抑えることができてよかったです」とホッとした表情。打のヒーロー森下は「 チームに迷惑ばっかりかけていたんで、1本大きいのが出てよかったなと思います」と笑顔を見せた。

　ヒーローとなった若虎に対して、26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説として出演した大矢明彦氏は「会心のホームラン。今まで今年はなかなかないホームランだったと思う」と森下のレフトへ運んだ一打を評価。これを含み「 大分タイガースの打線が機能しだしましたね」と猛虎打線復活の兆しを見たとした。

　もう一人の解説者の平松政次氏は「今年は粘りに粘るんですよね。去年の本当にアウトコースへと線を引くような真っすぐがどんどん来て、全くバッターも手が出なかったです。今年は甘く来てるんでしょうね。悪くはないんでしょうけれども、これだけ打たれたり、ボールが続いたりして結構苦しんでますね。今年は苦しみながら勝っていくような、そういう投球になるんじゃないでしょうかね」と村上の今シーズンを占った。

　23歳の森下と26歳の村上の活躍で勝利を手繰り寄せた岡田阪神。若い力の爆発力で、昨年の覇者チームを上げていきそうな雰囲気が漂っている。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』