2024年の暑い夏、7月28日にマウスコンピューターの飯山事業所(長野県飯山市)で、恒例の「親子パソコン組み立て教室」が行われた。コロナ禍で4年ほど開催が見送られていた同イベントだが、2023年に規模を縮小して復活、今年も引き続き無事に開催された。2009年から数えて12回目となる。
●コロナ禍前と同じ規模に復活
2024年はコロナ禍前と同じ規模に戻り、全国から計60組の親子(小学6年生)が集まった。イベントは午前と午後の部に分かれており、実際にマウスコンピューターの工場内に入って組み立て体験ができる。
体験は自分で選んだ好みのPC構成で組み立てられる上に、製品の通常価格から30%オフで購入できることになる。さらにイベント参加費などは特にないため、例年通り応募者多数で(代金を払っているとはいえ)参加率は100%だったという。相変わらず大きな人気を集めているようだ。
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組み立てる製品は大きくノートPCとデスクトップPCに分けられる。特に後者はCPUにAMD Ryzenプロセッサを採用するなど、コストパフォーマンスに優れたゲーミングPCブランドである「NEXTGEAR」シリーズが人気で、多くの親子が同シリーズを選んでいたようだ。
●いよいよ自分だけのPCを組み立て!
もろもろの準備を経て、自分のPCの組み立てが始まる。先ほどピックアップした部品を手順書を見ながら組み立てていくが、先生がいるので初めてでも安心して進められるが、実作業はあくまで親子。手慣れた親子もいれば、じっくりと確かめながら進めていく親子もいるなどさまざまだ。
●就任したばかりの軣社長も登場
マウスコンピューターといえば、18年間という長期にわたり社長を務めてきた小松永門氏がその座を退き、6月20日付けで新社長に軣秀樹(とどろき ひでき)氏が就任した。
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今回の親子パソコン組み立て教室にも参加した軣社長は、これからのマウスコンピューターについて「日本国内で開発、生産が行われている強みを今後も大事にしていきたい」と取材陣に話す。
「製品の品質を高めていくのはもちろんのこと、多くのが日本国内のお客さまなので、ユーザーが(PCに)何を求めているのかをしっかり取り入れて開発できます。さまざまな要望に応えられると期待しています」(軣社長)
軣社長は開発や品質管理の部門で長年勤めてきた経歴の持ち主でもある。マウスコンピューターは製品力をより高めることが今後の課題になるという。
「小さな会社なので“イノベーションを起こす”と言ったら言い過ぎかもしれませんが、新技術を取り入れていきたいですね。SNSでいただいた声を製品に反映した例のように、お客さまの声を聞いて積極的に製品へ取り入れていきます」(軣社長)
→・マウス、「NEXTGEAR」ブランドからブルーグリーンカラー採用のRyzen搭載16型ゲーミングノートPCを発売
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→・「マウスコンピューターはPCの会社である」 小松社長が創業30周年を迎えて断言する理由
●「兄と一緒にPCゲームを楽しみたい」
最後に、午後の部に参加した親子に話を聞くことができた。
―― 実際に組み立ててみてどうでしたか?
お父さん 楽しかったね。
男の子 めっっっちゃ楽しかった!!!
―― 難しいところはありましたか?
男の子 狭いところに手を入れて、ケーブルを取り付けるのが大変でした。
―― 「親子パソコン組み立て教室」に参加したきっかけを教えてください
お父さん 子供が学校で配られた(親子パソコン組み立て教室の)チラシを持ってきて猛アピールしてきたんです。
男の子 僕はPCを持っているけど、PCを持っていない兄とPCゲームで一緒に遊びたいと思って参加しました。
お父さん 単純にPC組み立てに興味もあったんだよね。
男の子 めっちゃ興味があった!
もともとPCに興味があったということもあり、今回のイベントはPCの組み立てを深く知る、またとない絶好の機会となったようだ。この男の子が今回組み立てたPCを兄にあげるのか、自分で使うのか気になるところだが、ここから将来のPC業界が盛り上がり続けることに期待したい。
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