日本にはさまざまなミステリー小説や推理小説がありますが、その中でも映像化作品が豊富なのが、東野圭吾さんの小説ではないでしょうか。
今回は、それぞれ異なる角度やテーマで描かれる「東野圭吾さん原作のミステリー映画」3作品を紹介します。全て「Amazonプライム・ビデオ」で視聴可能な作品をピックアップしていますので、ぜひチェックしてみてください。
●夏休みに見たい「東野圭吾原作映画」:ラプラスの魔女
「ラプラスの魔女」は、東野圭吾さんが作家デビュー30周年を記念して執筆した、2015年に刊行された作品です。映画は2018年に公開されました。
|
|
妻と温泉地を訪れていた初老男性が、硫化水素のガス中毒で死亡する事件が発生。刑事の中岡は殺人事件を疑いながらも、地球化学専門家・青江によって事件性は否定されてしまいます。その後、別の都市で似た事件が起こるも事件性は見受けられませんでした。
そんな青江の前に現れた羽原円華は自然現象を言い当てる謎の女で、事件の鍵を握るとされる甘粕を探すため、青江に事件の協力を頼むのですが……。
見ていると、気象条件という自然現象によって事件性が打ち消されてしまうもどかしさを感じる人もいるでしょう。自然を完全に操作できるような不思議な犯人像が浮かび上がり、事件としての解決の難しさを感じさせ、視聴者を世界観に入りこませてくれます。
主人公・青江を櫻井翔さんが演じ、謎の女・羽原を広瀬すずさん、事件の鍵を握る甘粕を福士蒼汰さんが演じており、豪華キャストによるミステリーが楽しめます。
●夏休みに見たい「東野圭吾原作映画」:麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜
|
|
「麒麟の翼」は、加賀恭一郎を主人公にした「加賀シリーズ」といわれる東野圭吾さんのシリーズ小説です。東野さんのデビュー第2作にあたる「卒業」(1986年)で初登場した加賀恭一郎は、「眠りの森」(1989年)で警視庁捜査一課の刑事として再登場して以来、東野さんの作品における人気キャラクターの1人です。
「麒麟の翼」は加賀シリーズの第9作目です。東京・日本橋の翼にある麒麟像にもたれかかるようにして、ナイフが刺さった状態で亡くなっていた男性が見つかったことで事件化。加賀や松宮も参加して事件の捜査が始まりますが、容疑者の八島は逃亡中に車にはねられ意識不明の重体に陥り、事件解決が遠のいてしまいます。
ドラマ「新参者」や「赤い指」で加賀を演じた阿部寛さんが本作でも主演を務め、ドラマ版から溝端淳平さん、黒木メイサさんが続投しています。また、事件の真相を握る八島の恋人・香織役を新垣結衣さんが演じました。
ドラマから、阿部さん演じる加賀に親しみを覚えていた人にとっては、スクリーンで再び見られるのはうれしいことです。2012年に公開された作品ですが、配信などを通して未だに根強い人気があります。
●夏休みに見たい「東野圭吾原作映画」:パラレルワールド・ラブストーリー
|
|
累計発行部数100万部を超える大人気作「パラレルワールド・ラブストーリー」は、2019年に玉森裕太さん主演で映画化されました。
脳の研究を行う会社で働く敦賀と三輪は、親友でありライバルでもある関係です。ある日、三輪から紹介された女性は、敦賀が学生時代に密かに思いを寄せていた津野でした。
そしてある朝、敦賀が目を覚ますと津野は自分の恋人として朝食を作っていました。自分の恋人である現実と、三輪の恋人であるという2つの事実が入り乱れ、翻弄されていきます。
ラブストーリーを軸に据えたミステリー小説で、入り組んだ物語の構造に最初はただ見入ってしまいます。違和感を覚えながら見進めていると、だんだんとハマってしまうこと間違いなしです。
敦賀を玉森さんが演じている他、親友の三輪を染谷将太さん、ヒロインの津野を吉岡里帆さんが演じています。
敦賀はただパラレルワールドの世界を行き来しているわけではなく、ミステリーとして物語が構成されていて、真実が明かされる結末まで興味深く見られる作品です。
東野圭吾さん原作の映像化作品はたくさんありますが、いずれもテーマやミステリーの種類が違っていて面白いので、気になった作品からぜひ見てみてください。
- Fav-Log by ITmedia
- Fav-Log by ITmedia 関連ニュース
- 【アマプラ】見始めると止まらない「ゾンビ映画」3選
- 【アマプラ】展開がスゴイ「サスペンス邦画」3選
- 【アマプラ】1本で完結する「アニメ映画」3選