今回は50代から定年退職後の仕事につながる資格などの選び方を紹介します。
自分に合ったスタイルの働き方を決める
今までは、毎日会社に通勤して働くというのが当たり前と考えていたかもしれません。しかし、定年後になれば、年齢による衰えを感じることもあるでしょう。毎日の通勤が体力的にしんどいと感じることがあるかもしれません。また、多くの人と一緒に仕事をするのが好きな人、1人で黙々と作業するのが好きな人など、働く環境や作業手順などの好みはさまざまです。高齢になっても働き続けるには、自分に合っているスタイルの仕事に関連する資格を取得したり、研修を受けたりしましょう。
次に組織の中で人と関わりながら働きたい人、1人で黙々と作業したい人が生きがいを感じる仕事と関連する資格を紹介します。
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組織で働くのが向いている人
人と関わりながら、組織で働くのが向いている人におすすめするのは、医療系や福祉系の資格です。介護施設や病院は全国どこでもあります。定年後、家から近いところで働き口を探したい場合に持っていると有利です。【1】介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護職についたことのない未経験者でも取得可能です。介護職は経験年数や資格でキャリアアップが可能な業種です。将来、国家資格である「介護福祉士」「ケアマネジャー(介護支援専門員)」を目指していきたい方は、取得しておきましょう。
介護福祉士は、介護のプロとして、要介護者の介護や生活援助をしたり、その家族からの相談に乗ったりする仕事です。
ケアマネジャーは、介護や支援を必要とする方が、介護サービスを円滑に利用できるよう、ケアプランを作成したり、市町村・サービス事業者・施設などとの連絡調整を行ったりする仕事です。
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【2】メディカルクラーク®(医療事務技能審査試験)
医療事務に関する資格は、現在数多くあり難易度も様々です。その中でも、だれでも受験でき、人気のある資格は「メディカルクラーク®(医療事務技能審査試験)」です。医療機関での受付業務や診療報酬請求事務業務など医療事務職として求められる能力を審査する資格です。医療関係の仕事は、好不況に左右されることなく、正社員・パート・アルバイトなど勤務形態もいろいろ。自分に合った働き方が選べます。「PC操作に慣れている」「細かな数字に強い」方に向いており、専門性が高くやりがい・生きがいとなる仕事です。
在宅で働くのが向いている人
コロナ禍では、リモートワークが増えました。在宅でできる仕事の方が向いていると感じた方も多いでしょう。リモートワークは、とくに資格がなくてもできるものもあります。とはいえ、リモートワークに適している仕事の関連資格も多岐にわたっています。一例として以下に紹介します。
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【在宅でできる仕事】
・WEBデザインやホームページ制作ウェブデザイン技能検定(国家資格)、Webクリエイター能力認定検定、Webデザイナー検定などの資格があります。
・システム・アプリ開発
基本情報技術者試験(国家資格)、Java™プログラミング能力認定試験、アプリケーション技術者認定試験などの資格があります。
・WEBライティング
WEBライティング技能検定があり、合格すると「WEBライティング実務士」という資格が付与されます。
・画像や動画の編集
動画編集に関する資格はありません。
・翻訳や通訳
翻訳の数ある認定試験などのうち、誰でも、何度でも受けられるという手軽なものは、翻訳実務検定(TQE)です。サン・フレア アカデミーという翻訳学校が実施している試験で、70点以上のスコアを取得すると「翻訳実務士®」に認定され、翻訳者としてサン・フレアに登録することができます。
通訳の場合は、TOEIC®、全国通訳案内士(国家資格)、ビジネス通訳検定「TOBIS」などの資格があります。
・テープライタ−
民家資格に「テープ起こし技術者(テープ起こし技術者 資格検定試験)」があります。
これらの資格や検定試験は「興味がある」「好き」など向いている方にとっては、仕事に大きくつなげられる可能性があります。どれも、センスやスキルを磨き続ける必要があり、やりがい・生きがいにつながる第一歩として、チャレンジに値する資格や検定ではないでしょうか。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))