協調性の低い行動は、特に若い人に顕著に現れます。若い人が「生意気だ」「気が利かない」と年長者から見られやすいのも、経験が少ないのもそうですし、ある種のハングリーさがそうさせているからなのでしょう。
若い人は年長者と比べるとお金がありませんし、ハングリーです。だから、周りと協調するよりも「成り上がってやる」と考える人が多いのも頷けます。
いまでは投資の神様と称されるウォーレン・バフェットも、かつては「会社の乗っ取り屋」と批判されていた時期もあったくらいです。
お金持ちになった後の協調性
とはいえ、これは「成り上がっている最中」の話で、「成り上がった後」だと話が変わります。若者が年を取るとともに丸くなっていくのと同じように、貧乏だった人がそこそこのお金を持つと、こんどは協調性が上がる可能性があります。
|
|
例えば、私の実家の近くに大地主がいるのですが、彼らは地域のイベントに積極的に参加し、非常に人当たりが良いと感じます。守るべきものが大きいからこそ、地域社会に溶け込む努力をしているのです。
ほかにも、ビル・ゲイツは若い頃は競争心旺盛なビジネスマンでしたが、慈善事業を始めてからは丸くなりました。これはライフステージの変化が影響していると言えるでしょう。年齢や資産が積み重なると、人は丸くなることが多いようです。
まとめ
金持ちは気が利かないように見えることが多いですが、それは成り上がりの途中では協調性よりも独自性が求められるからです。これは必然的なもので、わりと誰でも「そういや自分も若い頃は協調性がなかったなー」と感じるんじゃないでしょうか。もっとも、年を取っても「ハングリーさ」を失わない人は、ずっと気が利かないのかもしれませんが。
|
|
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))