EA SPORTSが手掛ける人気サッカーゲームシリーズの最新作『FC 25』が9月27日に発売されることが発表された。
今作では5vs5で戦うモード『Rush』の新たな導入や、現実世界の戦術をAIを用いて解析しながら戦術面においてよりリアルな動きをサポートする『FC IQ』の実装など、新たな試みがありつつ、旧来の人気モードである『Football Ultimate Team』や『キャリア』『クラブ』も進化を遂げている。
発売に先立ち、『サッカーキング』では各部門の担当者へのインタビューを実施。第1回はマッチデイ・エクスペリエンス(ゲーム内での試合表現や演出など)を担当するファブ・ムオイオ(Fab Muoio)氏に聞いた。
インタビュー=小松春生
―――新作への自信はいかがですか?
自信はすごく持っています。私たちは『FC』シリーズを常に最高のタイトルにしようと努力をしています。『FC 25』では『Rush』や『FC IQ』を導入したり、新しいモードを投入しました。素晴らしい仕事ができたと思っています。プレーヤーの皆さんも『FC 25』を非常に気に入ってくれると思います。
―――選手の動きを表現するモーションキャプチャーについて、進化の状況はいかがですか?
日を重ねるごとに進歩していますし、だから表現の幅もどんどん広がっています。ハイパーモーションテクノロジーを導入し、ボリューメトリックデータを活用できるようになり、さらに進化をさせるプロセスが始まっていると言える状況です。ラ・リーガやチャンピオンズリーグといった素晴らしいパートナーの協力を得て、世界トップクラスの選手と世界最高のリーグでの実際の試合から得られるデータは私たちにとっての目標をさらに押し上げるチャンスにもなっています。そして他に類を見ない、比肩できないレベルの精度を提供できている。そこが私たちがリードしている部分と言えますね。
―――ヨーロッパでプレーする日本人選手も多数いますが、表現の幅が広がる中、ビジュアルや動きなどの改善はどうお考えですか?
様々なパートナーやリーグと協力し、できる限り多くのデータを手に入れようと努めています。今はハイパーモーションを進化させていき、前進し続ける未来が見えています。『FC 25』では細部の表現も改善していますし、常にデータやアニメーションを追加していきたいと考えていますよ。
―――VARの表現をゲームに加えようと検討はしましたか?
過去にも話し合ったことがあります。ゲームを現実に近づけるチャンスは常に模索しています。可能な限り、リアリティを持たせたい。でも、プレーヤーにとって魅力的なものを作りたいとも考えています。常にプレーヤーにとって最高のものを作ろうとしている。その過程において、プレーヤーがフラストレーションを感じてしまうようなことはしたくないですし、追加するオプションについては常に慎重を期しています。
―――日本のファンについてはどのように映っていますか?
世界中のファンがそうであるように、日本のサッカーファンも最も情熱的なファンですし、プレーヤーがどのようにサッカーと関わっているかを見れば、その情熱は明らかですからね。
―――クラブのマスコットも、新作ではよりいろいろな形で表現されるようになります。
マスコットは試合の一部で、会場に行けば目にしますし、中継で目にすることもあります。スポーツに忠実でありながら、プレーヤーにとって楽しい要素を加えたかったんです。
―――女子選手の表現についてはいかがでしょうか?
私たちもエキサイティングに感じていますし、多様性についても真剣に受け止めています。コンテンツは継続的に追加していきたいと考えています。選手の表情についても多くのデータを得ることができましたし、モーションデータもそうです。キャリアモードで利用できるようになったことも成長の一つと言えますね。女子チームでプレーできる機会も増えましたし、プレーも幅も広がったので、素晴らしいことだと思っていますよ。
【動画】ベリンガムが主人公!『FC 25』トレーラームービー