【動画】「母を作る」とは一体? 映画『本心』本予告
平野啓一郎の同名小説を石井裕也監督のメガホンで実写化する本作は、AIや仮想空間、日々著しく進化するテクノロジーが世界中を席巻し、生活様式が目まぐるしく変貌していく時代をさまよう人間の【心】と【本質】を描いたヒューマンミステリー。石井監督と主演の池松のタッグは9作目となる。
「大事な話があるの」―。そう言い残して急逝した母・秋子(田中裕子)が、実は“自由死”を選んでいた。幸せそうに見えた母が、なぜ自ら死を望んでいたのか…。どうしても母の本心が知りたい朔也は、AIで母をよみがえらせる。AIで心を再現したとき、人は何を失い、何を見つけるのか―。
本作は、原作を読んだ池松が、全幅の信頼を寄せる石井監督に「今やるべき作品」と企画を持ち込み、俳優歴24年にして「気の抜けない脚本だった。こんなに集中した夏は初めて」と語る意欲作。原作との出会いを「忘れもしない、コロナが蔓延した、2020年の夏でした。当時無謀にも、上海で中国映画の撮影に参加していたのですが、コロナによる2週間の隔離期間がありました。ホテルに缶詰め状態だった時間に一気に連載を読みきったのですが、あまりにも面白くてゾクゾクしました。自分がまだ言葉にできない、実感のない不安が、全て描かれていて『これは自分の話』と思わされました。あまりにも強いインパクトを感じる出会いでした」と語る。
そして、池松に薦められ原作を読んだ石井監督もまた「傲慢な言い方をすれば、自分の話だと感じました。主人公が抱えている不安は今後確実に自分も追体験するものでしょうし、その状況においてどう生きるかを物語の柱にすれば画期的で面白い映画になると確信しました」とコメント。
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映画『本心』は、11月8日より全国公開。