前回からの続き。私はアケミ。同い年である夫・ヨシヒコ、中学生の娘・チヅルと一緒に暮らしています。外から見たら私たちは、きっと仲睦まじい家族に見えていることでしょう。しかし私たち夫婦は、娘のチヅルが20歳になったら離婚をしようと決めています。私としては離婚する前に2人目の子どもが欲しいのですが、ヨシヒコは断固拒否。会社の先輩であるサエコさんからも止められてしまいました。それでもやはり諦めきれない私。サエコさんのすすめもあり、チヅルにきょうだいが欲しいか確認してみることにしました。
「え? まさか。いらないよ! 15歳も離れた妹や弟って……ちょっと、どう接したらいいかわからないや。そりゃ赤ちゃんは可愛いかもしれないけど、やっぱり私も戸惑っちゃうっていうか……」
さっぱりとしたチヅルの答えに、私は面食らってしまいました。しかし、チヅルの意見はもっともでした。私は「そっか、わかった」とだけ言うと、チヅルの部屋をあとにしました。
チヅルは「きょうだい欲しい!」とぜったいに言ってくれる気がしていたのです……。
たしかに数年前までは、そう言っていたはずなのです。しかしこの数年でチヅルは精神面も大きく成長したのでしょう。
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2人目についてチヅルに相談をしてみました。
数年前までは「きょうだいが欲しい!」と口癖のように言っていたため、きっと目を輝かせて「嬉しい」と言ってくれるとばかり思っていました。
しかし予想に反して、帰ってきた言葉は「いらない」。
2人目を考えるには遅すぎたようです。
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これからはもっと誠実に家族に対して向き合おうと思います。
【第7話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・善哉あん 編集・石井弥沙