「なんでジジババの想い出をつくるために、私が荷造りとか、チケットの手配とか、お土産とかいろいろ気を使わないといけないの!?」
という私に、ほかのママ友は、子ども目線での帰省の良さを教えてくれました。それはみんな、自分が子ども時代に感じた、祖父母との記憶でした。
「マキコさんにとっては大変だとは思うけどさ。でも子どもと祖父母の貴重な触れ合いの機会を作ってあげているって、すごく意味のある大切なことなんじゃないかな? 子どもたちはたくさんの想い出を持って大人になってさ。いつかこの想い出を思い返したときに、感じるんだよ」
「お母さんは頑張ってくれていたんだなって!」
こう言ってくれるママ友たちのおかげで、帰省に対する気持ちが少しだけ、いい方向に変わった瞬間でした。
帰省に付きものの時代錯誤な「親族の集まり」にも、独特な空気を感じて嫌でした。
放っておいてほしい。
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いくら子どもたちが楽しそうにしていても、私はほとほと飽きていました。
そんな私にママ友たちは、前向きになれるような言葉をかけてくれました。
そして、子どもたちと祖父母との時間は限られているということを改めて自覚することができたのです。
あとどれくらい「孫と祖父母」が触れ合える時間が残されているかは分かりませんが、子どもたちが望む限り、しっかりと付き合っていこうと思います。
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原案・編集部 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙