ブライトンに所属するイングランド人MFジェイムズ・ミルナーが、今夏に就任したファビアン・ヒュルツェラー監督について言及した。13日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
2022−23シーズンはプレミアリーグを過去最高の6位で終え、クラブ史上初めてヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したブライトン。しかし、さらなる飛躍が期待された昨シーズンは、日本代表FW三笘薫ら主力選手の相次ぐ負傷離脱にも苦しみ、11位という不本意な成績に終わった。そして、2022年9月から指揮を執っていたロベルト・デ・ゼルビ監督(現:マルセイユ)も退任。2024−25シーズンの同クラブは新指揮官の下で再出発を切ることとなる。
デ・ゼルビ監督の後任となったのは、1993年2月26日生まれで現在31歳のヒュルツェラー新監督。2016年7月からアマチュアクラブのピピンスリートで選手兼監督を務め、その後は世代別ドイツ代表やザンクト・パウリのアシスタントコーチを歴任。暫定監督を経て、2022年12月に同クラブの指揮官に就任すると、2023−24シーズンにはクラブをブンデスリーガ2部で優勝に導き、トップリーグ昇格を達成した。
今夏にプレミアリーグ史上最年少指揮官となったヒュルツェラー監督だが、7歳年上のミルナーはその手腕に期待を寄せているようだ。これまでロベルト・マンチーニ監督(現:サウジアラビア代表)やマヌエル・ペジェグリーニ監督(現:ベティス)、ユルゲン・クロップ氏など名だたる名将の指導を受け、プレミアリーグ通算634試合の出場を誇る“鉄人”は、ヒュルツェラー監督について次のように語っている。
「フラッシュバックが起こっている。ビルドアップを重視していたデ・ゼルビ前監督とクロップ監督の良いところがミックスされている感じだ。とりわけ守備面に関しては高いインテンシティーとカウンタープレス、素早い攻守の切り替えに重点を置いている。独自のスタイルと激しさを全面に押し出しており、ボールの保持、非保持に関わらず高い位置でのプレーを望んでいるんだ」
「僕たちが行ったいくつかのセッションと戦術的アイデアは馴染みのあるもので、素晴らしいことだった。僕自身はクロップのスタイルに精通しているし、それがいくつかの守備パターンにおいてチームの助けになると期待している。慣れているからこそ、それを伝えるのに一役買うこともできるんだ」
果たして新生ブライトンはどのような戦いを見せるのだろうか。プレミアリーグの開幕が目前に迫るなか、ミルナーは「僕たちは毎日学んでいる。昨シーズンはロベルトの下で素晴らしい時間を過ごしたが、今は新たなスタートであり、いくつかの前向きな変化がある。監督には本当に感銘を受けているし、一緒に働くのが楽しみだよ」とチーム状況への充実感を滲ませている。