前回からの続き。数年前の話です。結婚して4年目、私(シオリ)は妊娠中。そんななか、起業して忙しくなり激やせした旦那(ユウタ)を心配した義母が、「仕事を辞めて家庭に入ってくれ」と私に土下座をしました。ひとまず保留とさせてもらったのですが、義母はいつまでも行動をおこさない私にしびれを切らしたのか、直接家に来たのです。しかも義母の横には笑顔の旦那がいました。これから言われるであろうことが、私にとってよくないことだと察せられたのです。
(いいじゃん……だと? 全然よくない)(結婚したときに「共働きで」って話したの忘れちゃったの?)(ユウタと同じように私も自分の仕事が好きってこと、忘れちゃったの?)私のなかで怒りがふつふつとわきあがるのを感じました。
「私のお給料で、家族3人くらい養えますよ。ただし、いままでみたいに自由にお金は使えないよね。あなたがさっき言ったようにスーパーをはしごしてもらって? お昼は自由だった生活は終わり。お弁当を作ってね。そういうのいいじゃん?」私の言葉に「よくない」と返す旦那。同じ言葉を私に言ったことがわからないのでしょうか?
赤ちゃんを産んで私が産休をとったからなのか……旦那はいままで分担していた家事をしなくなりました。それどころか、育児もまったくしません。
決まり文句は「仕事で疲れているんだ」。はじめて子どもを産んだ私は、家のこともしなければいけない、子どもの面倒もみなければいけないで、正直これなら仕事の方が何倍もラクだと思っています。
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原案・編集部 脚本・物江窓香 作画・春野さくら 編集・塚田萌